表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/43

天然のステルス

地球にダンジョンが産まれたら ~利尻独り旅と、崩れる優先順位~


第九十七章:天然のステルス


「いいか、二人とも。悪いけど、利尻島ダンジョンには俺一人で潜る」


天の言葉に、凛と椿が不満げに口を尖らせようとしたが、天は真面目な顔で続けた。


「……君たち二人、あまりに美人すぎるんだ。一緒にいたら、速攻でSNSにアップされて居場所がバレる。目立たないのが一番の『安全マージン』なんだよ。それに……」


天は少し視線を逸らし、首筋をかきながらボソッと付け加えた。


「見慣れたはずの俺でも、正直、最近の二人の綺麗さにはドキドキする。……あんまり近くにいると、俺の『性欲』の順位が『食欲』を抜いて覆りそうなんだ。とにかく、今は大人しく家で情報収集をしててくれ」


「び、美人……っ!?」「あわわ……天様、今、なんて……!」


かつてないほど真っ赤になり、オーバーヒートを起こしたように固まる二人を後に、天は逃げるようにダンジョンへと向かった。


第九十八章:利尻深海ダンジョン


利尻島の地下に広がるのは、クリスタルのように澄んだ水が満ちた「深海大空洞」だった。

今の天の肉体年齢は28歳。身体能力はSSS級の運と、これまでの「神域食材」の積み重ねで、もはや人間を辞めつつあった。


【対象:極光ウニ(オーロラ・ウニ)】

【ドロップ:黄金の魂(極上生ウニ)、魔力の棘】

【鑑定:利尻昆布の魔力を100年吸い続けた王族。一口で魔力が全回復する】


「……いたぞ。こいつを待ってたんだ」


天は『無銘・天』を抜くことすらせず、身軽な動きで岩壁を蹴り、ウニの隙間を縫う。

【鑑定・極み】で見えた一瞬の隙に手を伸ばし、傷一つつけずに『黄金の魂』を回収していく。


「凛や椿さんと食べるんだ。一番いいやつを頼むぞ」


運スキルが共鳴し、ドロップ品は全て「特級品」へと書き換わっていった。


第九十九章:乙女たちの作戦会議


一方、貸し切りの宿。

凛と椿は、テレビのニュースを無音で流しながら、赤らんだ顔を見合わせていた。


「……ねぇ、椿さん。天さん、今『美人』って言ったよね? 『ドキドキする』って……」


「ええ、如月様。私も心臓が止まるかと思いましたわ。それに……最近の天様、若返ってて、その……凄くカッコいいですわよね」


二人はSNSで自分たちの噂をチェックするふりをしながら、天が戻った後の「お礼」について真剣に話し合い始めた。

もはや彼女たちにとって、東京のギルドがどうなろうと知ったことではなかった。


第百章:至高の「利尻黄金ウニ丼」


夕暮れ時。天が大量のウニを抱えて帰還した。


「ただいま。約束通り、最高のウニを取ってきたぞ。今夜は……ウニ祭りだ」


天は炊きたての米の上に、黄金色に輝くウニをこれでもかと盛り付けた。

醤油をひと回しし、刻んだ利尻昆布を散らす。


「……食べようか」


一口食べた瞬間、二人は言葉を失った。

生臭さは一切なく、ただ濃厚なミルクのような甘みと、磯の香りが脳を突き抜ける。


「……美味しい。天さん、世界で一番美味しいよ……」

「天様……このウニ、私、一生忘れませんわ……」


【実食:極光ウニ】

【天の恩恵:LV 28 → 35。魅力値カリスマが異常上昇】

【凛の恩恵:天への好感度がカンスト。守護の誓いが神格化】

【椿の恩恵:思考加速。天との未来予測が100%の幸福を指し示す】


「……なんか、二人の視線がいつもより熱い気がするんだが、気のせいか?」


「「気のせいじゃない(ですわ)!!」」


食欲と性欲、そして愛情が入り混じる利尻島の夜。

天の「安全マージン」は、もはや魔物からではなく、自分を慕う二人の「愛の猛攻」から身を守るために必要になりつつあった。

プロンプト

とりあえず利尻島ダンジョンは俺だけで潜る

……………………………だって美人2人居たら直ぐSNSで拡散されてばれる


び、美人!?

あわわ…美人!?

どうした?今までも綺麗とか言ってきただろ?美人は美人だろ?他のドロップ表現語彙力ないからわからん!


見慣れた俺でもドキドキ…性欲の順位が覆りそうなんだ!とにかく暇かも知れないけど目立たないで家でご飯食べながらたまにはTVやSNSで情報収集してくれ

雲丹取ってくるから夜は雲丹な(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ