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根室・網走、最果ての制圧

地球にダンジョンが産まれたら ~最果ての咆哮と、美しき潜伏~


第九十三章:根室・網走、最果ての制圧


「これで、東の果ては終わりだな」


天は網走の冷たい潮風を浴びながら、無限収納の在庫を確認した。


【根室・網走ダンジョン:最終収穫】


根室: 花咲ガニ(茹で上げ済み)、特大秋刀魚、そして伝説の『黄金ヒグマ』(熊肉の王、筋力が永続上昇する)。


網走: 流氷牡蠣(クリーミーで濃厚)、サロマ湖の魔力塩、そして皿のような大ホタテ。


「天さん、これで当分食べ物には困らないね! 追手も網走刑務所の跡地あたりで迷ってるみたいだし♪」


「……よし、ここからは『潜伏』に切り替える。ダンジョンにはもう潜らない。観光客に紛れて、北海道の屋根を越えるぞ」


第九十四章:摩周の霧と旭川の休息


三人は弟子屈へ入り、摩周湖の霧に姿を消した。

屈斜路湖のほとりで、天は無限収納から『黄金ヒグマのルイベ』と『根室牛乳』を取り出す。


「ダンジョンに潜らなくても、これまでのストックで最高のご飯が作れる。……凛、椿さん。今日は旭川まで走って、夜は富良野の星空の下でキャンプだ」


旭川を通過する際、椿が不敵に微笑みながらタブレットを操作した。

「天様、東京ギルドの捜索隊は、私たちが網走からロシアへ密航したと思い込んでいますわ。今頃、稚内の港を血眼で探しているでしょう」


「……さすが椿さん。完璧な情報操作だ」


第九十五章:富良野、ラベンダーの夜


富良野の小高い丘に張られたテント。

周囲にはラベンダーの香りが漂い、頭上には今にも落ちてきそうな銀河が広がっている。


夕食は、網走で手に入れた『サロマ湖の塩』と『ホタテ』、そして十勝の『バター』を使った贅沢な蒸し焼きだ。


「……っ、このホタテ、甘い! 塩だけでこんなに素材の味が引き立つなんて」


凛がホクホクの身を頬張る。天は、若返り始めた30代半ばの精悍な顔立ちで、静かにワインを傾けた。


「40代で会社を辞めた時は、まさかこんな生活になるなんて思わなかったな。……安全マージンを取って生きてきた結果が、これか」


「天さん、最高の結果だよ! 私、一生このパーティーから抜けないから!」


「私もですわ、天様。戸籍の書き換えは完了しました。私たちはもう、東京の誰にも縛られない『自由人』です」


第九十六章:利尻島、最果ての聖域へ


数日後。三人はフェリーに乗り、利尻富士がそびえ立つ利尻島へ上陸した。

本土から切り離されたこの島は、追手にとって最も攻略しにくい「天然の要塞」だ。


海辺の静かな宿を貸し切り、天は最後の仕上げに取り掛かる。

根室の『花咲ガニ』の鉄砲汁と、利尻の昆布(海岸で拾った魔力品)で出汁をとった『究極の海鮮茶漬け』。


「……さあ、食べよう。ここが俺たちの、新しい『安全圏』だ」


【潜伏生活:完了】

【天の恩恵:若返りが完了。肉体年齢28歳へ。全隠密スキルの無効化を獲得】

【凛の恩恵:精神的充足により、Sランクを超えた『英雄』の領域へ】

【椿の恩恵:完全なる守護事務官ガーディアン・エディターへ】


東京のギルドがどれほど騒ごうと、北海道の最果てで、最強の二人の美女と共に伝説の食材を食す男の姿を見つけることは、もはや神にすら不可能であった。


「……さて、明日は利尻昆布を食べて育った『魔力ウニ』でも探しに行くか?」


天の「安全マージン」の追求は、ついにこの世界の誰の手も届かない、美食のユートピアを築き上げたのである。

プロンプト

根室、網走ダンジョン

根室

牛乳、蟹、秋刀魚、熊

網走

蟹、牡蠣、サロマ湖の塩、ホタテ

そして弟子屈→阿寒湖→旭川→富良野→利尻島でダンジョンに潜らないで潜伏

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