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神位の書  作者: KATSUMI


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第一章 狂戦士

人は業を背負い抗いそして、未来へ向かわなければいけない

あと少し…


あと少しで会える。

一人の男が呟いた。

数時間も走り続けた男はやっと足を止めた。


男は、数十キロにも及ぶ森を抜けた高台になっている崖の先端に立っていた。

そこから目線を数キロ先に見える中世を思わせる町並みを懐かしそうに眺めている。


年の頃は18歳そこそこだろう。

名は【陽炎(カゲロウ)

瞳は熱く生に満ち溢れていた。


この地に会わなければいけない男がいる。

15年前、殺され残った者の辛さや悲しみを

教えてくれた男に…


男は大天位の称号をもつ者

愛刀・クサナギ使いにして字名を

須佐能袁(スサノオ)


その強さは、地上最強三衆の一人にし

慈悲深く民から英雄とされた男…



『さあ急ごう 日が暮れてしまう』


陽炎はそう言うとともに躊躇なく崖の下へ姿を消した。







小国の名はザ・スーン


四大大陸の一つ、西の大陸にその小国はあった。

気候は比較的温暖であり国の民も陽気な人柄が多く旅人には人気の国だ。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



木々が生い茂った通りに一人の女が道を歩いていた。

年の頃は17、18歳にみえる。

用事を済ませ家路に急いでいた。


やっと一人になったな…


武具を纏い、腰に剣を挿した男が物陰から

ニヤついた笑みを浮かべた。

その男は この状況を狙っていたのだ。



…?!

女は異変に気がついた。


男は構わず 女の前に立ちはだかりニヤつく。


「ほーう…やはりいつ見ても美しい」


「どうだ?俺の女になれ!」


女は顔を横に振り目を背ける


「知ってるぞ お前が口が聞けないことを。

気が強い女は嫌いじゃない」


男は満足そうに女に近づく。


「益々お前を俺のものにしたくなった」


男は、女の腕を掴み強引に引き寄せた。

顔を女の顔に近づけた。


「ど〜した?抵抗しないのか?ククク」


女は男を睨みつけた。


「もぉ〜我慢できねぇ!」


男は力づくで女を押し倒し、上に覆い被さった。





「はぁ〜猿か?貴様 みっともないぜ」



!!!

な、なんだ...??!俺の背後を取るとは...

男は女から離れ、声のする方へ気を集中する。

「...楽しみは後だ」


『久々に血がたぎる男が現れたようだな...』


男は声の主に振り向きざまに剣を構えた。

「我が字名は夜叉(ヤシャ)!ソニックブレードの錆取り

にしてやる!!


夜叉と名乗る男は言葉を発すると共に、剣を構え ソニックブレードが振動し光始めた。


「ふぅ〜ん」

男は冷静にヤシャと名乗る男を見ていた。

そう冷静に見ている男こそ先に紹介した【陽炎】である。

陽炎は微動だにしない。


しかし、夜叉も迂闊に仕掛ける事が出来なかった。


『こいつ只者ではない。大概なら字名を聞くだけ震え上がるが、顔色一つ変えやがらない...』


その通りである。

字名を持つものはソードマスターと言われるこの世界でも一握りの剣技の才能に恵まれた者達である。

ソードマスターには称号という名の11の階級があり、一番下の下位であっても一個小隊(小隊=100人程度)と同等の力を有するほどで、夜叉と名乗る男もその一人である。


『試してやる…』

破!!!


夜叉がソニックブレードを振った。

耳鳴りがするほどの振動音と共にまともに陽炎をめがけ音速で斬撃が貫いた。



陽炎を中心として5メートル程度の範囲で地震が起きたように全てが崩れ去る。

数秒だが砂煙が舞い視界がなくなる。



……え!?なっ!!

う、ウソだろ?まともに受けて立ってやがる!!!


陽炎は変わらずその場に立っていた。


額の辺りから少し血が流れる陽炎。

そして顔を上げ ゆっくりと口を開いた。


「さすが、四門剣の一つ ソニックブレード」


陽炎は真面目な顔をして問う。

「夜叉という男、おまえに残されて悲しむ者はいるか?」



その言葉を聞き、夜叉は身体が震え出した。


「ま、まさか...か、陽炎か…」



少し離れて見ていた女は思う。


『カゲロウ?…狂戦士バーサーカーの血をひきし者 陽炎!?』


聞いた事がある。

狂戦士の末裔の最後の一人。

15年前、狂戦士化が発現し、一つの街を壊滅させたと聞く...

恐ろしくはその時の年齢が若干 3歳!!!


...その陽炎?ほんとうに??
































次回予告

【スサノオ】


陽炎を導いた男とは...

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