表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SCP財団職員の学校生活 改訂版  作者: 餅屋五平
17/27

第17話―勉強

味方のはずの先輩からいろいろ誤解をされ、襲撃を受けてその後一週間。何とかショックから立て直し、いつの間にか、季節は春から夏に変わろうとしている。そして、この季節は学生にとって浮き沈みが激しくなる時期だ。そう、何故なら、夏休みに入る前にはもちろん試験があるからだ。

それはともかく、その日の学校はいつも通りに終わって、部屋で積んであるゲームを消化しようと決意した時に五月から声を掛けられた。何故か目を逸らしているし、緋鳥が五月を同情的に見ている。……嫌な予感はするが、まあ聞いてやらんこともない。

「あのさ~…。餅屋くん、今ちょっと良いかな~?」

「餅屋さん、私からもお願いしますわ」

「……ハア。まあいいが? 次は一体? なにを? やらかす? つもりだ?」

「や、やらかす!? ま、まさか~? ひゅ、ひゅ~……」

「口笛カスカスじゃん」

どうやら、心当たりはあるらしい。こいつの事だから…もうすぐ試験なのにゲームが終わらないとかだろう。それならいう事は一つ。ゲームは諦めろ。

と、思っていたのだが、どうやら違うらしく、珍しい言葉が飛び出してきた。

「勉強……教えてくれない?」

「は? 何言ってんのお前。バカじゃねえの?」

しかも意外と下らない理由だった。どうやら、学校で会ってすぐの時に俺が『英語と生物ならイケる』的な事を言ったらしく、それで教えてもらおうとしているらしい。確かに言ったような気がするが、五月も『絶対負けない』みたいな事を言ってた気がする。

「辛辣!とりあえず…それで良い?」

「う~ん…まあ、いいだろう。それで、緋鳥はどれぐらい勉強が出来るんだ?」

「別に…普通よりかはいい方だと思いますわ。」

まあ、流石に大学を出てるとはいえ、試験も近いのにゲームをやるのもマズイかも知れない。勉強を教えれば自分も勉強した気分になるだろうと、無理やり自分を納得させた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「で。五月さん?俺はお前の部屋でやるなんて聞いてないんだけど?」

「え?でも勉強っていったら自分の部屋でやるしかないでしょ?」

「へえ…このお部屋、中々凄いですわね」

見事に騙された。てっきり図書室とか図書館でやるのかと思っていたが、連れてこられたのは五月の部屋だった。部屋に行く途中にも、五月のお母さん(五月に似て結構美人だった)が泣きながら感謝していたりしたが、割愛させてもらう。

それにしても、女の子の部屋、というか…。ピンクの壁紙を基調とした部屋だが、ゲームのポスターとゲームカセットとぬいぐるみで部屋が埋まっているので本当は狭くないんだろうな、という感じだ。中には俺がゲーセンでとってあげたゴリラのぬいぐるみがある。

「それで、具体的にどんな事を教えてもらうつもりなんですの?」

ああ、部屋に気を取られていたので一瞬忘れていた。こいつは一体なんの教科が苦手なんだ?

「え~っと…英語、数学、物理、地理、」

「いや、もういい。もう何も言うな。」

「どうやって高校に入れたんですの?」

これは重症だ。緋鳥の言う通り、どうやって高校に入ったのかも凄い気になるが、今はそれどころじゃない。……と思っていたのだが……



「なんでここにwhereが入るのー!?」

「さっきも言っただろ、そこは前の文と後の文で同じ意味の単語があるだろ?」

「後の文のitをwhereに変えて繋げるんですのよ。」



「おかしいでしょ! これ因数分解出来ないよ!」

「xの2乗とxのところだけ見て無理やり因数分解するんだぞ。ていうか前授業でやってただろ」

「余った普通の数だけあとで引けばいいですわ。この式だと6×6は36だから…」



「ベクトル……うっ頭が」

「この場合はこことここの矢印の先を矢印で結べばいいだけだ」

「Cの上にも小さい矢印書かなきゃ減点ですわよ」



……とまあ、こんなもんだ。もっとあるのだが、ここも割愛させてもらう。そして約3時間に及ぶ講義の末、ようやく各教科の赤点よりちょっと上ギリギリのラインは突破した。

「はあ…ようやく終わった~。結構疲れたの~!」

「疲れたのはこっちもだよチクショウ…」

「はあ~…でも、物分かりはいい方だと思いますわよ? というか餅屋さん、いくらなんでも頭良すぎませんか? 普通に私も分からない範囲までポンポン分かるなんて……」

「それな! ホント、どこで勉強してるの?」

「そんなこと言われてもな…。」

数年前に修了課程を終わらせているなんてとても言えない。適当に「夜している」と答えておいた。そのあと、五月のお母さん(美人)がお茶を勧めてきたが、テスト勉強ゲームをするということで辞退した。…さあ、ゲームするか。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

どうも、物理の補習で何も習ってこなかった、餅屋五平です。

先生がお気楽だから何も聞けませんでした。これ追試大丈夫か?



ところで、SCP回が最近全然入ってない、という苦情を小学校からの友達に聞きました。まあ、タイトルが既にSCP解説するのか怪しいですしね。…はい、次回やります。心配するな友人Rよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ