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エッセイとフィクションのはざまで 熱中症
エッセイとフィクションのはざまで
熱中症
気をつけましょうね
誰もが言うけれど
こうしましょうね
誰もが多分知っている
子供に言うわ
水分と塩分取って日陰でね
大人も言われるわ
無理しないで睡眠をきちんと
老人にも言うわ
寒くてもクーラー入れて
誰もが気をつけているのに
ゼロな日なんてないでしょう
それくらい熱中症は転がっている
亡くなる人もいるってニュース
外より室内って流れている
後遺症もあるのよって加えながら
世間じゃあ秋モノの洋服が
流れてくるけれど
その後ろで今日も熱中症は転がっている
どんどんしびれてくる手足で
強ばって携帯のボタンも押せない
顔も半分しびれて
唇の皮が大量にむけていく
あったはずの保冷剤
あったはずの補水液
それどころじゃない早さで立てずに
体がゆっくり折れていく
死ななかったワタシは人に貸せる保冷剤を
生きていたワタシは今日もなにができるか
明日も熱中症は転がっている
たぶん世界のあっちこっちで




