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エッセイとフィクションのはざまで 揚げパン

エッセイとフィクションのはざまで

揚げパン


誰かが言っていた

昔は砂糖が高級で

白いそれは憧れだったと

キラキラとした瞳で


誰かが言っていた

たまにしが出てこない

給食で争奪戦になるのだと

昔を思い出しながら


誰かが言っていた

たまに食べたくなって

専門店で買うのだと

笑顔で笑う


ごめん

私はそれをシンクの上で食べる

砂糖が床に落ちないように

掃除機を掛けなくてすむように


甘いけれど

なんの感想も無く

それは昼ご飯で消える

薬を飲むために

おなかに消えていく


誰かの幸せなはずの記憶は

気のせい


丁寧な暮らしも無い

砂糖があるだけ

揚げパンがあるだけ

シンクがあるだけ


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