表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テンシノシカク  作者: mamemarome
6 angel's vision
37/58

6 angel's vision (0)

「私に貴方の思考を読む能力が有るとしても、『私が貴方のことを全て理解している』というのは誤解よ。なぜなら私には、私に理解できない言葉を読み取ることはできないし、私の想像の範囲を超える物事は読み取っても理解できないから。つまり、貴方が何らかの秘密を有していたとしても、私がそれに関する知識を持ち合わせていなければ読み取ることは不可能だし、読み取ることができたとすれば、私自身が貴方と同等の想像が可能な人間だというだけのこと。そもそも『私が読み取ったところの貴方の思考』が本当に『貴方の思考』なのか、それとも『単に私と貴方が同時に同じことを考えただけ』なのか、(ある)いは『全くの私の妄想に過ぎなくて貴方はそんなことは考えていない』のかなんて、誰にも判らないのよ。貴方は私のことを、『自分には超能力が有ると思っている頭のおかしい女』だと思っていれば、それでいいの。」

 ヒュキアはそう言って、僕を正面から見つめた。

 それが彼女の別れの台詞(せりふ)だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ