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魔導士ディーラー 朝から幸せを見つけたそうです。

「そのぉすみませんお役にたてませんでしたぁ」


 メディーはびしょぬれになりながら石を散らばった石を拾いなおし私の元へたどり着いた。


「大丈夫だよ、これだけ石があれば魔法石は作れるから」


 石ころを受け取り作業を始めるとメディーは服を絞りながら私の手を覗き込む。


「あのぉあと私にできることはありますかぁ」


 正直いえば仕事が増えるから黙って座っててと言いたいところだが、物欲しそうに眺める姿が反則級に可愛かった。だめだそんなひどいことを言えるはずがない。


「ありがとう、じゃあ朝飯の魚でもとってきてくれるかい?」


 私は褒めたあとで川に向かって指さす。メディーが「はぃ♪」と甘い声をあげた。


 これでいい、メディーは悪くない。


 全ては彼女が自信をもってできる仕事を頼めない私が悪い。



「そのぉすみませんお役にたてませんでしたぁ」


 メディーはびしょぬれになりながら石を散らばった石を拾いなおし私の元へたどり着いた。


「大丈夫だよ、これだけ石があれば魔法石は作れるから」


 石ころを受け取り作業を始めるとメディーは服を絞りながら私の手を覗き込む。


「あのぉあと私にできることはありますかぁ」


 正直いえば仕事が増えるから黙って座っててと言いたいところだが、物欲しそうに眺める姿が反則級に可愛かった。だめだ。そんなひどいことをこの天使に言えるはずがない。


「ありがとう、じゃあ朝飯の魚でもとってきてくれるかい?」


 私は褒めたあとで川に向かって指さす。メディーが「はぃ♪」と甘い声をあげた。


 これでいい、メディーは悪くない。


 全ては彼女が自信をもってできる仕事を頼めない私が悪い。


 そう結論付けた私は手に力を込めて魔力を調整すると、魔法石の加工を進めた。


「ムートさん! お魚とれましたぁ」


 メディーは声高らかに魚を掴みながら手を空に突き上げる。


「よくやったすごいぞメディー」


 朝からメディーのふわふわした笑顔が見ることができた。それだけでいい。今はそれがなによりの幸せに感じた。





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