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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第39話 二個小隊

 


 コカトリスだ。しかも六体いや六羽か。生意気にも小隊を組んできている、風に見える。


「こいつら一夫多妻制か?羨ましい」

「バカなこと行ってないでミィちゃん助けに行くよ!」


 ハイレーンはまだクラクラするらしく残ってもらい、アイとミィちゃんの所へ駆けていく。


「アイとミィは右の三羽!行けるな?」

「当然!ねぇミィちゃん」「ニャァ!」

「よし任せた。アゲート!」


 俺は転移して拵えで先頭の一羽の首を貫き、その勢いでもう一羽の頭を切り落とす。

 残り一羽は睨んできている。


「石化か!」


 遅かった。眼から出た紫の光弾を弾いたつもりが腕に石化を喰らってしまった。

 勢いついた残りの一羽が宙を舞い襲いかかってくる。


「チッ!油断した!」


 が、ハンドガンを取り出し魔力弾を打ち出した。1発で後ろへ引き去り、2発目で地面に脚を着き、3発目で転げ、4発目で絶命した。



 ミィは雷魔法で片側の一羽を弾き飛ばし、アイは先頭の一羽に盾を構えて叩き返し、よろけたコカトリスに追い打ちで片手剣を振るい、更に盾を使い叩き倒した。

 まだ元気な一羽にミィは爪を立て飛び掛かった。瀕死の三羽相手にアイは水魔法の槍を浴びせ、まとめて倒していた。


 終わったようだ。


「え?なにサキ、やられたの?」

「ああ、石化を受けたよ」

「うわぁーどうすんのこれ?回復アイテムなんて毒消ししかないよ」

「あ、それなら私が」


 そう言ってハイレーンが俺の石化した腕に手をかざし、状態異常回復のリコンディションを唱えてくれた。


「おお、治った。ありがとう」

「いえいえ」

「コカトリスは石化のスキル使ってくるからね。私の里では皆使えるの」

「そんなコカトリス多いの?」

「え?美味しいじゃない。あの鶏」

「なるほど」

「じゃあ血抜きしましょ」


 さっきまでクラクラしてたハイレーンがテンション高めで血抜きしている。

 そしてコカトリスの肉を俺達のアイテムボックスへしまう。



 ミィも本調子になったお陰で、更に順調に進むことができ、街の目と鼻の先にまでやってきた。






[コカトリス]

 白と黒のデカイ鶏。

 オスしかいない。魔法は全く使ってこないが石化のスキルを持っている。

 クチバシと爪はバジリスクよりデカく、その攻撃も威力を増している。






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