第33話 草原
「サキ!左!」
「クッ!しつこい!」
「私ももうっ、腕が限界、に」
この草原、魔窟と言っていいほど魔物が存在している。
草原を歩いて一時間足らずでガンロプスの猛攻を受けている。
この魔物は細長く伸びた首の先に一つの大きな眼と口しかない頭が付いている、ようは化け物だ。体表は石のように硬い為この名前が付いたようだ。
「もう少し!アイは守りに専念してくれれ」
「サキ一人じゃ」
「刻め!シュヴェーラ!」
俺は剣の全てに魔力を込め舞わせ、取りついているガンロプスを斬り伏せる。
「まだキメラが」
「チッ!持つか!?」
キメラ目掛けて2本の剣を飛ばすが交わされた。
「アイツ!」
その勢いで牙を見せながら俺に突進をしてくる。
魔力を無くした剣の切れ味は普通に戻るが正面の敵一体なら余裕で受けられる。
キメラの頭部から胴体にかけて切り裂いた。
「もういないよな…」
「多分…」
俺達は息を切らせ座り込む。
「こんな青々とした草原にあんな化け物が勢揃いとは」
「ロプスタイプは兼並み見た目悪いよね」
「アイツらキメラは餌じゃねーのかよな」
「あれじゃどっちも食べたくないでしょ」
「確かにな。これ以上の群れに遭遇したらマズイな」
「ノワかジル喚ぶ?」
「いや、スタミナがない。いざと言うとき対応出来なくなる」
このまま寝れるだろうというとこまで体力も魔力も消耗していた。
ここでしばらく休もう。
「そろそろ行くか」
「行きますか」
歩き始めてすぐまたガンロプスが襲ってくる。数が少なく対処も楽に出来るが、襲われる回数が多い。たまにキメラやバジリスクが混じっている。
「キリがねぇ」
「明日筋肉痛だこれは」
ガンロプス三体とバジリスクの襲撃を最後に一段落出来た。
魔力は吸収剤で回復出来るがスタミナはそうはいかないのでまたしばらく休むことにした。
遠くで山が動いているのを気のせいだと思いながら空を眺めてた。




