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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第13話 師弟

 


 此所は?俺は死んだのか?

 辺り一面黒く染まっていた。


 そうか…目を閉じているだけか

 それに気付くとうっすらと片目を開け、周りを確認した。


 見覚えのある景色だ。これは確か、、、お?

 その目には3人の人間と奥にいる巨大な何かが映った。


 まさか!?あぁ、走馬灯ってやつか

 そこにはまだ冒険者に成り立ての俺とアイ、そして師匠が居た。夢現の中、若い俺が叫ぶのが聞こえた。



「師匠!無理です!!逃げましょう」

「そうですよ!勝てるはずありません!」

「此所で止めなければ更に被害が拡大する。私がコイツの足を止めてる間お前達は逃げろ!」

「師匠を置いてくなんて出来ません!」

「我が儘弟子が!最後くらい私の言うことを聞きなさい!」

「嫌です!なら俺も戦います!」

「師匠一人残したくないです」

「お前達にはほんと困らされたよ」


 クスっと笑う師匠は馬型の召喚獣 メルカバーを降臨させた。ソイツは俺止めてるアイを口で放り投げ背中に乗せた。


「いきなさい」


 そして「師匠!!」と叫ぶ俺達を乗せて走り出したメルカバーは疾走した。



 ふとビジョンが移り変わった。


 平原に立つメルカバーが姿を消し、立っていた場所には1本の剣が落ちていた。


「これは師匠の」


 若き俺はそう呟いた。


「必ず敵を撃ちます。俺から大事な者を2度も奪ったアイツらを許すことなど出来ない!!」


 そう啖呵を切ってその剣を握りしめた。




 そうだ、俺はまだ死ねない。故郷を奪い、師匠を殺したアイツらを皆殺しにするまで終われない!!

 辺りが光りに包まれ眩しさのあまり目を閉じた。



 誰かに呼ばれる声が聞こえた。


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