光の催促
カタカタ、、、、
耳の片隅で何やら音がする。
そしてやけに鼻につく臭い。
意識が芽生えるとまぶたから光りに照らされて眩しさが伝わる。
「清水くん!清水くん!」
ゆっくりとまぶたを開けるとキミミは病室のベッドで寝かされている事を知る。
看護婦「落雷の衝撃で崖から落ちたまま意識がなかったのよ。」
浅黒い看護婦さんは陽気に答えた。
ガバッ!
キミミは起き上がろうとすると首に強烈な痛みが走った。
キミミ「イデデ!」
看護婦「君は全身打撲で足は骨折しているのよ!」
キミミ「み、みんなは?」
キミミは鳥居の名を隠して聞いた。
看護婦「四年二組の生徒達の約半分は落雷で倒れて入院したわ。でもあなたを残してみんな無事に退院したのよ。」
キミミ(よ、よかった、、、、)
キミミは内心ホッとした。しかし学校へ行けばどんな事があるかまだわからない、、、。
キミミは自分の能力でこれ以上、迷惑はかけたくなかった。
看護婦「さ、君も早く退院出来る様に明日からリハビリ頑張りなさい。」
キミミ「ハイ。」
キミミは頷くと看護婦さんは病室から出て行った。
キミミは早く鳥居に会いたかった。早く退院しないと桃色穴兄弟の弟にされてしまう。
しかし骨折してから退院するまで実に一ヶ月もかかったのだった。
学校へ戻るとみんなの視線が冷たい、、、。
優しい生徒達に話を聞いて見ると、守があの山の頂上で不思議な能力を使ったと周りに言い触らしていた。
、、、しかし当の本人はキミミが入院している間に転校していたのだった。
キンコンカンコーン、、、、
授業が始まっても鳥居の姿は無かった、、、、。
キミミ(そういえば母さんも父さんも退院したのに暗い顔していたな、、、。)
キミミはそんな事を呟きながら授業を受けた。
、、、それにしても あの山上で起こった事件は果してキミミの能力だったのか?
キミミが退院すると近所の人達までが冷たい視線を浴びせていた、、、、。
そしてキミミも父親の仕事の都合で転校する事になった、、、。
ブロロロ、、、、
キミミ達は新しい家を目指した。
キミミ(一体、どうしてこんな事になってしまったのだろう、、、、)
イジメから抜け出して学校の人気者になった事、、、。
鳥居という最高の彼女と出会った事、、、。
様々な出来事がフラッシュバックする。
、、、しかし、山上の出来事は思い出さなかった。
、、、そう、キミミには山上で起こった記憶が無いのである。
鳥居を奪われて、覚醒する前に怒りが込み上げてきた所から記憶が途切れていて、気がついた時には病室の中だった、、、、。




