闇のサクセス
キミミは双子のかたわらとしてこの世に生を授かった。
生後三ヶ月で兄は死に、弟のキミミもわずか1400グラムの未熟児だった。
父親は銀行員で裕福な家庭だったが長男を亡くし、悲しみに暮れ、とても裕福には見えない程細々と暮らしていた。
キミミは大人しい子供だったが、幼い頃から他人には見えないものを見て、親を困らせた。
、、、それはまるで自分と似た人物で亡き兄の様だったと本人は断言しているが、今となっては定かではない。
そしてキミミは不思議な能力を育んで行く、、、。
それはキミミが都内の糊越学院に入学した時の事だった、、、。
カンカンカンカン、、、、。
少年A「おいシロ!シロ!」
誰かが校舎の正面玄関で呼んでいる。
キミミがきっと犬でも呼んでいるんだろうと思い無視したその時、、、。
ガシュュュ、、、。
少年はキミミの頭目掛けてボールを蹴ってきた。
少年はA「白はおめえしかいないだろっこの!」
少年の名は勝南と言った。
少年B「シロは白でもこいつET見たいだぜ。大したもんだ。小学校卒業までよろしくな。」
彼の名は、、、、
鈴木 守。そう、二人は前の学校でも同級生だった。
守「しかしこいつハゲてんな。」
勝南「がんばれ!男三十代!これから卒業まで地獄の道案内をしてやるよ。」
こうしてキミミは五年生でまで地獄の日々を送った。
それは今と大差なく実にたわいのないものかも知れないが、しかし塵も積もればと言うことわざがある。例えば授業中でも、、、、
先生「さあ、清水くんこの問題答えて、、、。」
キミミ「、、、、。」
先生「何で黙っているんだ!だから君はキミミって呼ばれるんですよ。醜態生・ビー・アンビシャス、廊下に立ってなさい!」
生徒達「ハハハハ!」
キミミは何も授業を上の空で聞いていた訳じゃ無い。単に問題を間違えて人に馬鹿にされるのが怖かった。
こうしてキミミは誰とも混じる事なく日々の楽しみを家で過ごす事になった、、、。




