↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
84/318

打倒佑香! 期末テスト奮闘記(10)

 こうして見ると、改めて思う。絵玖はかなりかわいい顔をしていると。初めて会った時も確かにかわいい顔をしてると思ってはいたが、あの時は来たばかりというのもあってちょっと弱々しい顔をしていたからな。かわいらしさは半減していた。しかし今、横で笑顔で駄菓子を頬張っている絵玖の姿は、それと見紛う程かわいいと思う。


 前にも言った気がするが、こんなかわいい子を友達に持ってるって、相当レアなことだよな。ひょっとしたら、世界で俺だけなんじゃね? そんな風にも思えてくる。


 それを考えると、どうしても頭の中で浮上してくる疑問がある。一体どうして、こんな子がこんなド田舎に転校してきたのか。芸能界のことは、俺はてんで分からないけれど、アイドルを引退するとなったら、現在通っている学校から追い出されてしまうっていうルールでもあるのか? でもそんなのは人権侵害だ。どの学校に通ったところで学校側に断る権限はないはず。じゃあ、どんな理由が他にあるだろう?


 俺が個人的に考えたのは、アイドルだということを人に囁かれることなく生活がしたかったからではないかということ。都会にいる人たちのほとんどは、アイドルなどの情報に詳しい。


増して、人気もあった絵玖のことだ。普通に街を歩いてるだけで声をかけられたりすることもあるだろう。そういうのを気にせず、伸び伸びとした生活を送りたかったから、人もあまりいないこの村に引っ越してきた……結構あり得そうじゃないか?


 自分で考えなくても、本人が横にいるのなら直接聞けよって思うかもしれない。でも、まだ俺にはそれを聞く資格はないと思う。


確かに、絵玖とは仲の良い友達になることができた。しかし、転校というのは、それぞれにそれぞれの理由がある。良いにしろ悪いにしろ、大きな決断をしてやってきたのは紛れもない事実。


そんな大きな決断について、友達になって日も浅い俺が聞くのは、確実に失礼ってもんだ。考えすぎ……そうかもしれないが、それで絵玖の機嫌を悪くしてしまうのは、俺には申し訳なくてできない。


聞かなきゃ死ぬわけじゃないんだ。ひょっとしたら、その内ふと話してくれるかもしれない。込み入った事情を聞くのは、もっとお互いに仲良くなってからでいいだろう。


それに、それを聞いて、全てを受け止められるか不安もあるしな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。