勉強会日和とはこのことだ!(11)
「おお~! スイカか。こりゃ美味そうだ」
「さっきまで氷水で冷やしてくれてたんだって。勉強頑張ってるみたいだからってさ」
何とも嬉しい差し入れだ。
「絵玖ちゃん、スイカは好き?」
「はい、大好きです。好きなんですけど、なかなか美味しいスイカは食べたことがなくて」
「それなら心配ない。佑香の家のスイカは良い所からもらうスイカだから、鮮度もバッチリだし、甘味もあるから美味いぞ」
「ホントですか? 食べるのが楽しみです」
「せっかくだし、縁側で食べましょう」
「そうだな」
俺たちは縁側に移動し、そこに腰を下ろした。
「じゃあ――」
「いただきまーす!」(4人)
大きなスイカに一斉にかぶりつく。
「うーん、こいつは美味い」
「糖度も高くて、最高だなこれ」
「ふふ、絵玖ちゃんどお? お味のほうは?」
「すっごく美味しいです。こんな美味しいスイカ食べたの初めてです、あたし」
「食ってみると、甘さが違うだろ?」
「はい。お砂糖かけてるくらい甘いです。新鮮なスイカって、こんなに美味しいものなんですね。今、すごく感動してます」
「味もそうだし、場所も良いよな。やっぱりスイカは縁側で食うのが一番美味く感じる」
「ミャンマー、じじいみたいなこと言うわね」
「じじい言うな。というかじじいに謝れよ」
「じじい言ってる時点で敬ってないでしょ、ミャンマーも」
「あ、しまった……」
「もぐ、もぐ……美味いな~……」
「秀吾は秀吾で、スイカに夢中ね」
「両親が向こうに行っちゃったから、スイカが食いたくても買えない環境だからな。こういうところでないと食えないし、何より佑香の家のスイカは美味いから、どうしてもがっついてしまうんだよ」
「まあ、それだけの食べっぷり見たらそれも分かるわ。口の周りスイカだらけだし」
「何? そんなに付いてるか?」
「あ、秀吾くん。あたしが拭いてあげます、こっち向いてください」
「あ……」
布巾で口元を丁寧に拭いてくれる絵玖。




