勉強会日和とはこのことだ!(7)
「ここだ」
「ほあ~……すごぉい……」
聞いたことない擬音を上げて、絵玖は驚いていた。
「やっぱりビックリするよな? 俺もガキの頃初めて来た時は同じ感じで驚いた」
「あたしが予想してた大きさよりも、もっと大きかったです」
「変な声出てたし、分かるよ」
「あ、聞いてました」
「横にいるし、聞こえないわけがあるまい。ほあ~って言ってた」
「でも、これは声が出てしまいます……」
「さあ、中に入るか」
「あ、はい」
でっかい真行寺家の玄関に向かう。
ピーンポーン。呼び鈴を押すと、すぐに佑香が出迎えてくれた。
「はぁ~い、おはよう絵玖ちゃん。それと、秀吾」
「おはようございます、佑香さん」
「おはよう」
「本当に元気になってよかったわ。心配してたのよ?」
「すいません、ドジ踏んじゃって……でも、もうこの通り復活したので大丈夫です」
「秀吾から話しは聞いてたけど……うん、見た目も元気そうだわね。安心したわ」
「これからは休まないように気をつけます」
「絵玖ちゃんは別に悪くないわよ。取りついた風邪が悪いんだから、後ちょっとで夏休みだし乗り切れるようにしましょう」
「はい、頑張ります」
「じゃあ、案内するわね」
「亮はもう来てるのか?」
「ええ、10分前くらいに来て、私が勉強を叩きこんでたわ」
「スパルタですか……佑香さん」
「そんな物騒なものじゃないわ。愛の鞭よ」
穏便に言ってるだけのような気もするが、まあいいだろう。
俺たちは、行き慣れた縁側のある部屋に通される。
…………。




