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プロローグ
新連載します。
よろしくお願いします。
目を開けたら、鏡の中に知らない女の子がいた。
桜色の髪。琥珀色の瞳。ふわふわの淡いピンクのドレス。どこからどう見ても、物語に出てくるお嬢様だ。
私が右手を上げると、鏡の中のお嬢様も右手を上げる。
私が口をぱくぱくさせると、鏡の中のお嬢様も、ものすごく間抜けな顔で口をぱくぱくさせる。
……うん。
これ、私だ。
「待って待って待って。……どゆこと!?」
ついさっきまで、私は学校の中庭にいたはずだ。三月の冷たい風の中で、ベンチに座って、隣にはとびきりきれいで、とびきり変わった友だちがいて。
それが、なんで。
なんで私、ゲームの中で育てたキャラになってるの!?
半年前の私に教えてあげたい。
ひとりぼっちの転校生に、「隣、いい?」って声をかけたら。
世界がまるごと、ひっくり返るよって。
──話は、半年前にさかのぼる。




