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ゲームの中のお嬢様に転生したら、嫌味しか言わない護衛騎士が、十二年わたしだけを見ていたらしい  作者: 八重


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プロローグ

新連載します。

よろしくお願いします。

 目を開けたら、鏡の中に知らない女の子がいた。

 桜色の髪。琥珀色の瞳。ふわふわの淡いピンクのドレス。どこからどう見ても、物語に出てくるお嬢様だ。

 私が右手を上げると、鏡の中のお嬢様も右手を上げる。

 私が口をぱくぱくさせると、鏡の中のお嬢様も、ものすごく間抜けな顔で口をぱくぱくさせる。

 ……うん。

 これ、私だ。

「待って待って待って。……どゆこと!?」

 ついさっきまで、私は学校の中庭にいたはずだ。三月の冷たい風の中で、ベンチに座って、隣にはとびきりきれいで、とびきり変わった友だちがいて。

 それが、なんで。

 なんで私、ゲームの中で育てたキャラになってるの!?

 半年前の私に教えてあげたい。

 ひとりぼっちの転校生に、「隣、いい?」って声をかけたら。

 世界がまるごと、ひっくり返るよって。

 ──話は、半年前にさかのぼる。

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