苺町野球軍 解説
パラレルワールドだから、と言ってしまえばそれまでですが、一応332話の前提を記しておきます。
・何故Sが生きているのか?
1960年代前半までのJK、A、S三つ巴の激しい冷戦の反省から、1966年にJK、A、S三者の合意に基づく総会決定により全ての正規メンバを拘束する大規模な兵器削減が実施された。兵器の総量はGDPの5%以内とされ、特に花火は上限300発に制限され、潜水艦や航空機、人工衛星を含む移動式発射装置は全面禁止された上、個々の兵器も保有上限が細かく設定された。従って、GDPの5%以内でも保有上限に達すればこれ以上の保有ができなくなり、その結果冷戦から解放されたSは不治の病に侵される事なく健康体を維持したまま存命している。
なお、2018年にはAIに制御された自立型戦闘ロボットの研究開発及び配備が総会決定により禁止された。
・Aの分担金未納問題とは?
所属する組織が意に反する事や気に入らない事をすれば分担金を払わなくなるAの幼児的性格は世界が異なっても変わらない様で・・・
・釜山条約機構とは?
上記兵器削減をより一層推進するために、交戦権と一切の戦力の放棄を条件に安全保障をチームに委ねる家の集団。1972年に143家が条約を批准して発足し、加盟する家は2020年時点で147。構成する各家の主導権争いを避けるために、条約機構の本部は加盟していないJKん家の釜山に置かれている。
・宇宙防衛システムとは?
釜山条約機構の成立により、花火を保有する家はA、B、C、F、Sと保有していると見做されているIsのみとなったが、この脅威に対応するために兵器削減の例外措置として釜山条約機構加盟家のみに認められた対抗手段。
費用的上限が設けられていない事もあって、レールガンを搭載する5000機の衛星とそれを制御する指揮衛星で構成され、過剰装備との指摘もある。
過剰な装備とシステムの研究開始時点からJKによる予算的技術的支援が継続的になされている事もあり、幾度もA、B、C、F、Sが制限をかけようとするも機構加盟家が正規メンバの2/3以上を占めるために毎回数で押し切られている。
JKの影響力が強いために、JKとAが口論しただけで2000門のレールガンをAん家上空に集結させる等々、JKを贔屓する運用が目立つ。