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パラレルワールド 2

G「いきなり何しやがる!」

Cu「まぁ、座れ」

G「・・・」

Cu「お前、誰だ?姿形も声も話し方もGその者なのに、話が全く噛み合わない。まるで別世界から来たかの様だ・・・」

G「そんな訳ねぇだろ!俺は正真正銘のGだ!」

Cu「じゃ、何故代表を知らず、Kとか存在しない人間の話をするんだ?」

G「代表はAだろ!」

Cu「違う。Aは一度も代表になった事がない」

G「そんなバカな・・・じゃ、代表は?」

Cu「さっき、お前が追い出そうとした女子高生が、代表のJKだ」

G「何だと!」

Cu「なぁ、お前の知っているチームを話してくれないか?」

G「ああ・・・チームは大抗争終了後、あの惨禍を二度と繰り返さないという誓いを掲げて発足した。最高意思決定機関は理事会で、5人の理事で構成される。各理事には拒否権の行使が認められているため、理事の1人でも反対すれば議案が採択される事はない。代表は理事の互選で決まる。全メンバが参加する総会でも議案を審議するが、ここでの採択は多数決だ。ただし、理事会と総会が異なる見解を示した場合には、理事会の意向が優先する。理事会もしくは総会の決定を実行に移すのが執行部だ」

Cu「・・・こちらのチームは、発足に至る過程は今お前が話した内容と同じだ。ただ、理事会は存在せずチームの最高意思決定機関は総会だ。代表は総会で正規メンバから選出される。議案は、一般案件は正規メンバの1/2以上、重要案件は正規メンバの2/3以上の賛成で採択される。総会の決定事項を実行に移すのは執行部だが、代表は執行部を直接指揮監督するんだ・・・お前、起きてから此処に来る迄の間、何か異変はなかったか?」

G「そう言えば、朝飯の支度をしている時、空間の一部が歪んでいたっけ・・・眼が霞んでいると思って無視したが・・・ああ、そうだ、そこを通った時、何かに吸い込まれた様な感覚だった・・・」

Cu「パラレルワールド・・・」

G「冗談言わないでくれ。パラレルワールドは理論上の話で、誰もその存在を実証した事がないじゃないか」

Cu「何かのはずみでパラレルワールド間を行き来できるトンネルが開いたとしたら、今迄の話は説明できるがな」

G「しかし・・・」

Cu「そうであれば、そのトンネルが閉じる前に向こうの世界に戻らないとな」

JK「ねぇ、おじさん達」

Cu「このエプロンは・・・」

JK「これから30人分のランチを作るの。手伝って。どうせ暇でしょ?」

G「30人分のランチって・・・」

Cu「ああっ・・・代表、こいつ、相当疲れているんで、今日は早退させた方がいいと思うんです!激務は当面続きますから!」

JK「いいよ。G、今日は早退して早く元気になってね!明日、会おうね!」

G「はぁ・・・おい、30人分のランチって何だ?」

Cu「戦乱や自然災害、疫病等で親を亡くした子供達に毎日飯を食わせているんだ。JKの自腹でな・・・話すと長くなる。早く家に戻れ!」

G「分かった・・・(あれ?あの写真は・・・何処かで見た様な・・・)」

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