なろうAI問題、中華ノベルAI翻訳作品がある?
AI小説の話題。
小説家になろうの作品、AIっぽいなーってやつ、収益化導入以来めちゃくちゃ増えましたよね。
AI小説のみわけかた
(みねバイヤーン様著)
https://ncode.syosetu.com/n8715mb/
自分が持った違和感とかメモしとけば良かったなって思ってたんですが、こちらの記事を拝見して、あっそうか、なろうにエッセイジャンルで書けばいいのかと開眼。
てなわけで、心に浮かぶよしなしごとを。
AIの話題は日進月歩の群雄割拠なのでだいたいの時期を入れておこう。
◆2025年10月末
なろうチアーズプログラム開始
登録した作品の閲覧に応じてお金が入ってくるようになった
◆2026年2月くらいのこと(中華ノベル…!?)
小説家になろうのランキングで複数作品に同一の傾向と特徴が感じられてAI生成なのかなと思っていました。AIもずいぶん進歩したなーと思いつつ、ふと、こういう特徴はAI生成?と自分でもGeminiとChatGPTに聞いてみました。
そしたら両者とも
「おそらく中国の作品の翻訳の可能性が高い」
との回答。
…………マジで?
想定外。
いくつか挙げた特徴の中で
特に
・文字数を直接示す表現「四文字」「たった二文字」などを多用するが日本語の字数として間違っている
というのを両AIとも中国由来と判断する強い根拠と見たようでした。中国語小説に頻出の表現らしいです。(後述)
◆2026年3月〜4月現在の所感
なろうや周辺の界隈、この辺が混在してるのかなーと。
①中国語ノベルの翻訳
翻訳や日本語の整形に生成AIを使用するのでAI文章の匂いが強い→AI小説に見える
キャラがのっぺり無個性なのも翻訳過程でAIを使ってるせいかも。本当はもっと生き生きした造形なのかな。
②AI小説/AIアシスト小説
かけている人的労力と、できあがった作品の品質にものすごく幅広いグラデーションがありそう
・粗製濫造で全体的に雑なもの(単発メイン)
・補助利用のもの(筋は自分で考えて文章書かせたり、手作業で推敲したり好みのところを人間が作業)
・ガチのAI小説職人さんのやつ(世界観とか背景資料から大量に作り込んでるような長編系とか、調整に膨大な手間をかけてるもの)
③AI小説文体と相性が良くて染まっちゃった作家さんの作品
存在するのか実態は未知数
あと読者としての自分がなんでもかんでもそれっぽい要素に感じるようになってきてしまってるので、AI文体っぽさセンサーが誤作動や過剰反応してる可能性もあると思います。疑ってかかってしまうというか、そういうフィルターが自分の中にできちゃったのが結構嫌。
◆以下は全部推測です◆
投稿者は自分AIですとも中華ラノベ翻訳ですとも言ってないので、答え合わせ不能。ひたすら私の個人所感です。
▼中国語ノベルの翻訳っぽいやつ
・筋が比較的しっかりしてる
・◯文字(指摘されすぎたのか最近減ってきた?)
・侯爵夫人を領民が「お母様」と呼んだり、国王が息子である王子を「殿下」と呼んだり、日本語として強く不自然な尊称がある
・「きっちり10話単位」のことがある(小説の販売が10話単位のプラットフォームがあるようです)
・文書番号や羅列的な数字が好き
・なんかすごく法治主義的?
*◯文字 について
たとえば実際にお見かけした
「引き継ぎ事項:なし」
書いた。六文字。
という文章。どこが六文字なのよと。
生成AIさんに元の言葉なんだと思う?と聞いてみたら「无需交接事项」(引き継ぎ事項なし)じゃない?と返ってきました。なるほど六文字。
中国語は文字と言葉が強く結びついていて、文字数カウントの表現をよく使うそうです。日本語なら「たった一行」「一言だけ」とかの計量なら違和感がなくなりますね。句読点とか漢字ひらがなとか日本語って揺れやすいので字数で語りにくい気がします。ちなみに英語だと単語数カウントで、そもそも文字数を意識しない模様。
*法治主義的? について
このタイプの作品(主に異世界恋愛の中篇作品を想定してます)、ルールが書かれた通りに執行されることをあまり疑問視していない気がします。割と根っこのところで社会の公正さを信じてる。
→文書や書面を異様に頼る。
→ざまあの肝として裁判のような公的な手続きに頼るお話が多い。
→身分差や血筋へのこだわりが薄く、権力者は強権的にふるまう割に見た目より権力がなく官僚的。貴賤結婚・貴賤恋愛がハードルなく実施される。身分が下の者があまりへりくだらない。
▼AI生成文章っぽいやつ(AI翻訳、AI支援文章を含む)
・not butが大好き「これはーーではない。ーーだ。」
・罫線の使い方がうざい
・やたらと短文
・間が多い
・匂わせ多用
・文に思考の連続性がない
・「それでいい」「これでいい」多用
全体的にぶつ切りで、意味なく情感を刺激し、物語ではなく情緒の波を作ろうとする感じ。
笑ってしまったのが
「て、手術……?」というセリフでした。てじゅつ。
▼AI生成文の特徴か翻訳前言語によるものか判断がつきにくいもの
・やけに指先やら手やらが震えたり震えなかったりする
・妙に「冷える」が好き?緊張の走るシーンではとにかく何かが冷える
・「整う」「回す」などの微妙に癖のある言葉遣いの多用
こういう癖みたいなのは他にもあると思うけど。
▼AI生成小説っぽさを感じるやつ
・矛盾がいっぱいある
話の筋、時間、場所、物量など、いろいろと食い違う。話数をまたがなくても割と数行の間でついさっきと矛盾する。
人間でもやりますね。天に唾すると後が怖い。ただ「いくらなんでもそこ間違える?」みたいなのはAIっぽさがある。
・おそらく複数キャラクターのそれぞれの知識量や認識が異なるという状況があまり理解できていない。
→ 謎などの判明・解明のシーンは多いのだがそれだけでその話が終わる。せっかくの断罪の場でも証拠を使用しない・味方との情報共有(褒められ)がないまま既知情報として話が進む、等
→→結果的に「ざまあ」の不発弾がたくさん残ったままのような感覚になる
これを強く感じて面白かったのが、短編→ランクイン→長編化のルートを辿ったとみられる作品。長編版での伏線の拾えてなさがすごかった。
AIってたぶんサリーとアンのテストが解けないんですね。Aさんが知ったことをBさんは知らされるまで知らないというのが分からない。主人公が一人別行動中に不正の決定的な証拠を掴むような場面があったとして、これで後であいつの不正を暴ける!という状況のはずなのに、物語に不正発見のシーンが出てしまうと登場キャラ全員もう不正は暴かれた認識で行動しちゃうようです。結局あの証拠使わないの…?ってなる。
▼AI支援っぽさを感じるやつ
人間のテンションとAI文体の両方を感じるもの。
書きたいものはあるけど文章書くのが必ずしも好きではない作家さんがAI補助を受けてる感じ?女性向けにももちろんあるんですが、男性向けもしくは万人向けローファンタジーにちょいちょい見るようになった気がします。
今日話したいのはこのぐらい。




