スカウト会議2
皆様こんにちは、大阪ブルーローズのスカウトの岡田です。
何故僕が皆様にお話しているかと申しますと先輩が甲子園で別れて以来、行方不明になったからです。
まあ、先輩の事だから大丈夫だと思いますけど心配です。
今日は大阪難波でスカウト会議があるので、さすがに先輩も来ると思います。
前回と同じで大阪難波にあるホテルの1室で、スカウト会議は行われる。
今回のスカウト会議には編成育成本部長兼スカウト部長の中川克也さん、ゼネラルマネージャー(GM)の福山豊さん、球団社長の宮西宗一郎さんに加え監督の鷲田大介さんがいる。
監督の鷲田大介さんは黒髪の少しくせ毛が目立つ小太りの45歳の監督だ。
先輩以外は全員来たが、先輩は時間になっても来なかった。
「それでは時間となりましたので、スカウト会議を始めようと思います。えー今年の1位は横波高校の 松川球児選手に決定してます」
「ちょっと待って下さい。吉田さんがまだ来てないです」
中川克也さんが先輩がいないのに始めようとしたので、話を遮った。
「ああ、その事だが吉田は松川球児選手を取得する為にアメリカにいる為にここにはいない」
「どういうことですか?」
中川克也さんが訳のわからない事を言ったので、大きな声が出てしまった。
「詳しくは本人が話します」
そういうと会議室の中にあるモニターが点き先輩が映った。
「えーっ、吉田です。松川球児選手を取得する為にアメリカにいます。なので今日はモニターでの参加になります」
「ふざけるな!」
先輩がそう言うと近畿地区担当のスカウト上原誠さんは立ち上がって怒鳴った。
「大事なスカウト会議にモニター越しとかふざけるんじゃない!」
「別にふざけてないさ、松川球児選手を取得する為に必要なだけだ」
上原さんの怒号に怯むことなく先輩は答えた。
「松川球児選手の取得は甲子園の前は、1本釣り出来ると思っていましたが、皆さんもご存じの通り甲子園を優勝し他球団の評価が上がりました。実際にスポーツ紙などで、指名する可能性のある球団が複数あると記載しています」
「なので松川球児選手の取得を確実な物にする為にアメリカにいます」
「それなら松川球児選手を取得出来なかったら、責任を取るんだろうな」
「ああ、責任を取ってやるよ」
「それならいいよ。その代わりその言葉を忘れるなよ」
そう言うと上原さんは座った。
「それではスカウト会議を始めます」
中川克也さんの言葉でスカウト会議が始まった。
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