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プロ野球スカウトは、鑑定スキル(野球ゲームの能力画面が見えるスキル)で優秀なドラフト選手を発掘する  作者: 犬兎ゆん
球速120キロ台のスロー投手を指名したい

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48/48

西東京大会1回戦VS都立村田高校2

 1回裏、相手投手を鑑定したが、気になる投手ではなかった。


 山王子高校の攻撃。


 1番の小暮君がヒットで出た後に、盗塁をしてノーアウト2塁。


 2番の林君がバンドで、ワンアウト3塁。


 3番の平野君が、犠牲フライで1点を取る。


 練習の成果が出て、きっちり点を取れている。


 4番の内海君が倒れたが、1点を取った。


 「よしよし、みんな練習通り出来てるよ」


 「はい」


 大宮監督の言葉に、ナインは力強く返事をした。


 2回表、村田高校の攻撃。


 「ストライーク、バッターアウト」


 「ストライーク、バッターアウト」


 「ストライーク、バッターアウト」


 この回も1回と同じように、イマキュレートイニングで片付ける。


 「おかしい、そんな凄い投手に見えない」

 

 村田高校の監督は、混乱しているようだった。


 2回裏も山王子高校は、1点を加え2-0とした、


 3回表、村田高校の攻撃。


 「ストライーク」


 「ストライーク」


 「ストライーク、バッターアウト」


 1人目を三振に取った。


 「ストライーク」


 「ファール」


 「おお」


 ファールで少し観客が沸く。


 「ストライーク、バッターアウト」


 2人目も三振を取った。連続三振は止まらない。


 「ストライーク」


 「打ったー」


 「おおーーー」


 打球はショート正面のゴロ、ワンバウンドで1塁に投げアウトにした。


 ショートゴロだったが今日は三振しか見ていない、村田高校の応援団はアウトなのに歓声を起こした。連続三振記録を止めたからだ。連続三振は8で終わった。


 その後、山王子高校はさらに追加点を上げ、7回が終了して3-0で山王子高校が勝っている。夜空君は完璧な投球をして、7回まで村田高校を完全試合で抑えている。


 8回表、村田高校の攻撃。


 「おい、まさか完全試合するんじゃないだろうな」


 「村田高校は何をしているんだ」


 「1本ぐらいヒットを打て」


 この回になるとスタンドは、異様な空気に包まれた。

 

 「ストライーク、バッターアウト」


 1人目は三振。


 「カキーン」

 

 「ファースト」


 2人目はファーストへの、内野ゴロでアウト。


 「ストライーク、バッターアウト」


 3人目は三振。


 8回も内野ゴロと三振に抑えた。


 夜空君は体力Aあるので、バテる気配はない。また制球力Aあるので、フォアボールを出す気配もない。


 これは完全試合いけるんじゃないか。


 8回裏の山王子高校の攻撃は0に終わり、いよいよ9回表、村田高校の攻撃が始まる。


 最初の打者に夜空君が、第1球を投げた。


 初球は球速120km/hの、ど真ん中にストレート。


 「ストライーク」


 村田高校のバッターは打てないのでフォワボールを狙おうとしていて、打つ気が見れなかった。それを感じた夜空君は大胆に、ど真ん中にストレートを投げた。


 夜空君が第2球を投げた。


 2球目は球速70km/hの、真ん中低めにチェンジアップ。


 「ストライーク」


 ど真ん中でストライクを取られた事に焦ったバッターが、三振にならまいと慌てて振ってタイミングを狂わされ、空振りした。


 夜空君が第3球を投げた。


 3球目も初球と同じ球速125km/hの、ど真ん中にストレート。


 「ストライーク、バッターアウト」


 まさかもう1球、それもど真ん中に投げてくるとは思わなかったのだろう。バッターは固まったまま呆然としている。


 1人目を三振で片付けた。


 この回の2人目のバッターに、夜空君が第1球を投げた。


 1球目は球速70km/hの、真ん中低めにチェンジアップ。


 「ストライーク」 


 先ほどのバッターを見て、見逃しだけはやめようと振りに来たところを、チェンジアップでタイミングをずらした。


 夜空君が第2球を投げた。


 2球目は球速123km/hの、インコース高めのストレート。


 「ファール」


 球速差が50km/hあったが、どうにか当ててきた。


 夜空君が第3球を投げた。


 3球目は球速80km/hの、アウトコース高めにスローカーブ。


 「ストライーク、バッターアウト」


 あり得ないぐらい高い場所から、曲がって落ちてきた。高校生ではスローカーブ5の投手は、まず対戦しないだろう。相手打者も呆然としている。


 2人目も三振で片付けた。あと1人で、完全試合だ。


 「1本で良いヒットを打ってくれーーー」


 村田高校の監督が叫んでいる。


 初回はたいしたことない投手や打つのは簡単と言っていたのに、いまは必死に1本のヒットを願っている。


 この回の3人目のバッターに、夜空君が第1球を投げた。


 初球は球速120km/hの、アウトコース低めにストレート。


 「ファール」


 制球力Aあるので厳しいコースに投げられるので、そう簡単に前には飛ばない。


 夜空君が第2球を投げた。


 2球目も球速124km/hの、インコース低めにストレート。


 「ファール」


 これもインコースの低めの厳しいボール。バッターはよく当てた。


 夜空君は2ストライクに追い込んだ。あと1球で完全試合だ。


 夜空君が第3球を投げた。


 3球目は球速112km/hの、アウトコース低めにボール球のスライダー。


 先ほどインコースを攻められたので、少し目付がインコースにあったのだろう。バットの振りが悪い。またストレートを続けていたので、最後もストレートで決めに来ると思っていたのだろう、タイミングも速い。


 しかしバッターは、どうにかバットに当てた。


 ボールはセカンドの、小暮君の元へ転がった。


 小暮君はそのボールをはじいた。


 ボールは外野に、転がっていった。


 みんな一斉に、電光掲示板を見た。


 電光掲示板には、Eのランプが点いていた。


お読みいただきありがとうございました。


少しでも先が気になる、少しでも面白いと思っていただけましたら


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