入団テストVS日本最強打者
以前に鑑定してから1年以上経っていたので、また鑑定した。
大阪ブルーローズ 吉森政茂 27歳 右投げ左打ち
外野手E
野球脳D 成長 普通
ミートB パワーA 走力E 肩F 守備E
【野手の能力】 チャンスB 左投手E 右投手C
【野手の能力2】 バントE 盗塁F 三振C 捕球F
【特殊能力】 頑丈E パワーヒッター
【特殊能力2】 流し打ち 逆境C
【未来】 吉森政茂 右投げ左打ち
外野手E
野球脳D 成長 普通
ミートB パワーA 走力E 肩E 守備E
【野手の能力】 チャンスA 左投手E 右投手C
【野手の能力2】 バントE 盗塁F 三振C 捕球E
【特殊能力】 頑丈E パワーヒッター
【特殊能力2】 流し打ち 逆境C
ミートCだったのが、Bになっている。能力ももうほとんど、完成形になっている。
予定より抑えるのが、難しくなりそうだ。
タイソンは第1球を投げた。
「ビューーーン」
タイソンはなんと初球は、ど真ん中に155km/hのストレートを投げた。
しかし吉森政茂選手は、見逃した。
「ストライーク」
危ねー。何してんだ。
タイソンと吉森政茂選手を見ると、ともに笑っている。
どうやら投手の勘(投手が直感で察せる能力)で、吉森政茂選手が初球を見逃すのを読んでいたらしい。
こっちがビクビクするわ。
「吉森にど真ん中」
「凄い度胸だ」
「こっちの心臓がドキドキした」
やっぱり私以外も、みんなドキドキしたみたいだ。
タイソンは第2球を投げた。
2球目は、真ん中低めに120km/hのチェンジアップ。
球速差は35km/hある。普通はタイミングがズレて、バットに当たらない。
「カキーーーン」
快音を残し打球は、ライトへ。
主審から見てファウルポール(レフトとライトの外野と内野の境目にある。ホームランを見分ける黄色い柱)の、ギリギリ右側に飛んでいった。
「ファーール」
危ねぇー。もうちょっとでライトスタンドに入って、ホームランだった。
「さすが吉森選手、あの球速差でも崩されることなく、ホームラン性の打球が打てるなんて」
「さすがにタイソン選手の入団テストに、吉森選手出すのは無理ゲーだったか」
「惜しい。もうちょっとでホームランだった。吉田に一泡吹かせれたのに。でもまあ、どうせ勝つし」
みんな吉森選手が、勝つと思っているみたいだ。
上原さんなんか、余裕で勝つみたいな態度をしている。
タイソンは第3球を投げた。
3球目は、顔面付近に投げた。
「ビューーーン」
そしてさらにそこから、顔面付近に向かっていくように、曲げた。
「ボーール」
3球目は顔面付近に食い込んでくる、150km/hのシュートだ。
吉森選手は、微動だにせず見送った。
「危なかった」
「日本代表の4番打者に、何て球を投げるんだ」
「吉田、こんな球投げさして責任問題だからな」
上原さんや外野が色々言うが、タイソンは当ててない。
そんな野次の声なんか、タイソン気にするな。
ここで勝てなきゃ、もう君にプロ野球の道は無いのだから。
タイソンは第4球を投げた。
「グイーーーン」
アウトコース低めに、147km/hの高速スライダーだ。
今日初めて投げるボールで先ほど投げた、シュートで目と体にインコースを強く印象づけたので、これは対応できないだろう。
「カキーーン」
吉森選手は体が、泳がされることなく打った。
打球はレフトに飛んでいき、主審から見てファウルポールの、ギリギリ左側に飛んでいった。
「ファーール」
なんだこの化け物は。これが日本代表の4番バッターか。
「化け物」
「スゲーーー、なんであの球がレフトスタンド近くまで、飛んでいくんだ」
「いいぞ、吉森。さっさとそんな投手、打ってしまえー」
外野もうるさい一人を除いて、びっくりしている。
それほど凄いバッターだ。
2ストライク1ボールと追い込んでいるが、高速スライダーとチェンジアップはホームラン性の打球を打たれ、シュートはのけぞらすことも出来ず、投げる球がなくなってきた。
どうするんだタイソン。
タイソンを見ると、追い込まれているのに笑っていた。この勝負を楽しんでいる。
タイソンは第4球を投げた
「ビューーーン」
タイソンは全力の157km/hの、ストレートをアウトコース真ん中気味に投げた。
恐らく全力で投げたら、そこに行ったのだろう。
タイソンのストレートはホップするので、普通のストレートより打ちにくい。
頼む三振してくれ。
「カキーーーン」
快音を残し打球は、ライトへ。
ライトが追いかけて、外野のフェンスの所にたどり着いた。
「入るなーー」
「入れーーー」
私と上原さんの声が、グランドに響いた。
打球はそのまま失速し、ライトが掴んだ。
「アウトーーー」
「よっしゃーーー」
タイソンはマウンドで、ガッツポーズをした。
「良かったー」
私はその場で、崩れ落ちた。
「くそがー、また吉田に負けた」
上原さんはそう言うと、拳を地面に叩きつけた。
でもこの勝負、吉森選手がヒットを狙いにレフトに、特殊能力の流し打ちをされたら負けていただろう。
タイソンの気迫に、フルスイングで答えてくれたから勝てた。
こういう男同士の勝負が、野球ファンを熱くさせるんだろう。
「タイソンおめでとう」
「ありがとうございます。これから頑張ります」
タイソンはその年に1軍で23試合に登板し、10勝10敗 防御率3.37 勝率.500と結果を残し、出来高を満額もらい、3000万を手にした。
ちなみに上原スカウトは吉森選手の練習を、勝手に止めさせて勝負に連れてきたことが、打撃コーチや監督にバレて苦情が入り、減俸をくらって発狂していた。
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