第93話 異変の原因
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第93話 異変の原因
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アルファン高地を調査すること10日。
広い、広いよ、アルファン高地!
元から高ランクのモンスターが多い場所だから、異変の特定に手間取っています。
しかも毎日モンスターをぶっ飛ばしているから、精神が疲弊していく。ということはないけど、面倒くさいのは間違いない。
ただ、今日はこの10日間で一番の興奮を覚えている。
「くくく。まさかこんなところに遺跡があるとはな」
また遺跡を発見してしまったのだ!
もうね、遺跡発見名人を名乗っていいと思う。
今回の遺跡は遺跡Cと名づける。
ま、空から調査ができ、さらには魔力フィールドによりある程度は地下の状態も確認できる俺だからできることだけどね。
今回の遺跡は地下ではないけど、岩に横穴を掘ったようなものなので、坑道だったのかもしれないな。
ただ、この遺跡には俺の魔力フィールドを阻害する何かがあるようで、細かいところが分からない。
入口付近くらいしか魔力フィールドでも見えないのだ。
「遺跡を探索したいところだが、今は依頼を優先しないとな。俺はちゃんと仕事をする真面目マンなのだ」
遺跡の場所は覚えた。依頼が終わってから、ゆっくりと探索することにしよう。
遺跡C発見から5回目の朝を迎えた。
まだモンスターの異変に関する原因は分かっていない。
ただ、奥へ入れば入るほど、モンスターの密度が上がっていく気がする。
普通、高ランクモンスターになればなるほど、広いエリアを縄張りにすると思う。少なくともジュブレール大森林ではそうだった。
つまり、普通なら奥へいけばモンスターの密度は下がるはずなのに、その逆の現象が起こっている。
「もう少しで原因にぶち当たるか?」
そんな予感がした。
ただの思い込みだ。そうじゃないと、この依頼は精神的に辛い。まだ見えなくても、もうすぐ終わりだと思いたいんだ。
「俺をこの世界に転生させてくれた神様、俺に幸運を」
雲一つない空を見上げ、そう願う。
「よし、今日もがんばりますか」
必ず原因を発見してやると、強い意志を込めて声を出す。
空を飛び、1時間もしないうちにまたモンスターを発見。サクッと討伐し、また飛ぶ。
そしたらまた1時間もしないうちに、地上から100mほどの高度を飛んでいたら土煙が見えた。
「何だろうか?」
距離にして十数㎞。
砂嵐的な土嵐か?
その土煙はこちらに近づいてくる。
眼の魔力を循環させ、その土煙を見る。
「ん、あれは……」
巨大なモンスターの群れだ。
「もしかしてドラゴン? 地上を走るドラゴンか?」
所謂アースドラゴン。
全長30mから50mの巨体で、硬い鱗を持っている。
以前、ジュブレール大森林でファイアドラゴンを倒したことがあるが、あっちは空を飛んでいた。
こっちのアースドラゴンは空を飛ばない代わりに、防御力がとても高いモンスターだ。
共にSSSランクの下位モンスターだ。
「いったい何体いるんだ?」
10や20ではない。100体くらいいるぞ。
下位とはいえ、SSSランクモンスターが100体もいるのを放置し、ホルトンにでも突撃されたらシャレにならない。
100体ものSSSランクモンスターを相手に戦えるのか? いや、戦わなければいけない。
「まいったな、こりゃ」
まずは驀進しているあの巨体を止めないといけないわけだけど、どうやって止めればいいのだろうか?
「悩んでも仕方がない。まずはやってみる」
そう思ったところで、それに気がついてしまった。
「あれに追いかけられているのか……」
それはアースドラゴンでさえ子供に見えるほどの巨体のモンスターだった。
「ダイヤドラゴン」
太陽光を受け七色に煌めくボディ。
まさしくダイヤモンドの輝きだ。
「てか、目が痛い!」
眩しすぎるぜ、ダイヤドラゴン。
軽く200mはある巨大な体を軽やかに走らせ、アースドラゴンを食っていく。
「共食い? 別の種族になるのか?」
巨体のアースドラゴンを何度か噛み砕くが、ほぼ丸のみなんて、スゲー。
「アースドラゴンはSSSランクだぞ、おい」
これを見る限り、アルファン高地の異変はこのダイヤドラゴンのせいじゃないのか?
「発見しましたよ、異変原因!」
2体目のアースドラゴンを丸のみしても、まだ追いかける。
どれほどの食欲があるんだよ、本当に?
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