第60話 やればできる子
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第60話 やればできる子
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「ドラゴンうめーぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
A5ランクの牛肉なんて目じゃないぜ! A5ランクの牛肉なんて食ったことないけどさ。
それほどファイアドラゴンの肉は美味かったのだ。濃厚なのにいくらでも食べられてしまう。
これはドラゴン狩りをしないといけないか?
まあ、ファイアドラゴンの肉だけで20~30tはあるので、一生かけても食べきれないかもしれないけど。
「酒にも合うし、本当にいい肉だよー」
【ヒーリス】が進んでしまう。ブランデーに似た酒なので、味わって飲むものだけど、ファイアドラゴンの肉と一緒に飲むとガバガバいってしまうよ。
翌朝、俺は二日酔いだった。
「うぅぅ頭痛ー……」
こういう時は魔力循環で二日酔いを引き起こしている物質を体外に排出。
「はー、スッキリしたー」
魔力循環、マジ神だわ。
朝食を済ませた俺は遺跡調査に乗り出す。
「先ずは入口を探さないとな」
飛びながら広範囲を探索すると、エレベーターシャフトのような縦穴があるのを発見した。ただし、それは土や瓦礫に埋まっている。
土魔法のホールで穴を掘るのもいいのだが、俺は魔力使いだ。魔力使いには魔力使いのやり方というものがあるのである!(今考えた)。
魔力触手を直径1.5mほどで出し、先端を尖らせる。そして先端を高速回転させるのだ!
「はいー、ドリルですー(や●子風)」
ガガガッと地面を掘っていく。意外と掘れるもので、あっという間に2mくらい掘り進んだ。
そこからは瓦礫層になった。だが、俺の魔力ドリルは瓦礫も土も関係なく掘っていく。
掘られて出てくる土や瓦礫は魔力触手で運んでアイテムボックスに収納する。
そして8mほど掘るとエレベーターシャフトに繋がった。
「フフフ。我が魔力は最強なり!」
(*´з`)
さて、いくか!
エレベーターシャフトをゆっくりと下りていく。
100mは降りたかな。ドアはいくつかあったけど、どれも瓦礫で塞がれている。そしてエレベーターシャフトの一番下にも瓦礫があり、邪魔をしている。
下に積もっている瓦礫は、アイテムボックスに収納した。
最下層のドアの向こう側も瓦礫がある。そこでドアではないほうの壁を魔力ドリルで横穴を開けていく。迂回路を作っていくのだ。
そして貫通!
眼前には真っ暗な空洞が広がっている。
「ライト」
できるだけ遠くまで照らすようにイメージしたライトが、空洞内を照らす。
目を強化すれば、暗所でも目が利くけど、ライトのほうが違和感はない。
「しかし、広大だな」
分かっていたけど、かなり遠くまで続く空洞。いや、地下都市。
ビルが乱立しており、高度な文明だったことが簡単にうかがえる。
しかも地下にこれだけのビルを建てているのは、違和感がある。
モンスターの被害が尋常じゃなかったのかな? でも、あのボックスの戦闘力があれば、あれより巨大なヤツを造ればSSSランクのモンスター相手にも十分戦えるなじゃないか?
ボックスのあの攻撃力は脅威だ。あの時の魔力結界はまだまだだったけど、それでもあっさりと貫通したんだからな。
「よし、調べるか!」
魔力フィールドに動くものの反応はない。
とりあえず、近場のビルを探索だな。
飛んでビルの屋上に降り、ドアをこじ開ける。
普通に階段があり、下の階に降りていく。各部屋を見て回るが、人が使っていた痕跡はない。
オフィスビルのようなものだと思うのだが、何もない。
1階1階降りていき全部探索するが、どこにも人がいた痕跡はなかった。
「完成してから一度も使われてないのか?」
埃はあっても、机やなんやかんやはまったくない。
だが、地下にはあいつがいた。
いや、ビルも地下にあるんだが、そのビルの地下エリアのことね。
「おう、また会ったな、ボックス」
が、ボックスは地下を徘徊しているだけで、俺に襲いかかってこなかった。
「どういうことだ?」
稼働しているボックスは、ざっと5台。5台がただ地下エリアを歩いているだけだ。
「まさか警備か? 何かキーになる行動があったら襲ってくるとか?」
窃盗や暴力行為に対して、反応するのか?
試したくても、盗むものがないんだよね。
「あぁそうか。ヤツを攻撃したら襲ってくるかもしれないな」
とはいえ、5台も相手するのは危険だな。だが、今の魔力結界なら……。
「やってみるか」
アイテムボックスに収納してある瓦礫で、丁度いい大きさのものを手に取る。
ワインドアップから、ピッチャークライド、投げました! 瓦礫はガンッとボックスに当たった。素晴らしいコントロールだ!
「ストライクッ!」
ボックスに当たると、ボックスが止まった。次の瞬間、鳴り響くサイレン。
「正解だったようだな!」
5台のボックスが襲いかかってきた。マシンガンが出てきていきなり撃ち出した。
前回は警告のような音声があったのに、今回はなしでいきなりだ。
魔力結界が5台からの銃弾を弾く。その間に5本の魔力触手でそれぞれのボックスの銃口に蓋をすると、暴発した。
あとはボックスの魔力をチューチューして魔力を抜く。それで5台は動かなくなったので、アイテムボックスに収納する。
「よし! 完勝!」
前回は瀕死の重傷を負わされたボックスだが、今回は5台を相手にしても勝った。
しかも、魔力結界は5倍の銃撃を耐えきったのだ。
「はーっははは! 俺はやればできる子なのだ!」




