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機嫌が悪い相手には下手に出るのがベター

ごめんなさい。大分遅れました

つまらない。余りにもつまらなさすぎる。

そりゃあ最初の方は初めて見る映像のお陰で興奮していたが、話が進むにつれて飽きた。そして飽きが来ると色々と粗が見えて来て、話の助長さが目につく物だ。

それでも、俺について説明した内容だと言うから我慢して見ているのだが、軽く3時間を過ぎた所で我慢出来なくなり、ちょっとばかし女の子の方を見てみると、お茶を飲みながら本を読んでいた。変な奴だとは思っていたが、こいつには警戒心すら無いのだろうか?俺は一応男なんだがなぁ… ちょっとだけイタズラしてやるか。

少しだけ手を伸ばして、無防備なお尻を揉もうとした時、バチィッンッっと何かに弾かれた。


「何も対策してない訳無いでしょ。このスケベ。わざわざ見終わるまで待ってあげてるんだから、集中しなさいよ。集中。」

「集中しろ言われてもなぁ〜こっんなつまんない内容で集中なんか出来るわけねぇだろ。ったく」


弾かれた手をさすりながら悪態をつく。…あんまし痛くは無いのか。


「あぁ!ひっどい!人がせっかく何年もかけて作ったのにその言い草は無いんじゃないの!?謝んなさいよ!わざわざ作って頂いたのに、つまらないとか言ってごめんなさいって言いなさい!ご・め・ん・な・さ・い!ほら!」

「あぁ?勝手に連れてこられて、こんなつまらない話を見せられて、その上謝れだぁ!?ちょっと顔立ちが良いからって調子乗っとんじゃねぇぞ!他に頼る相手がいないから渋々したがってやってるだけだっつーの!!」

「なっ!?言ったわね!私だってね!連れて来たくて連れて来たんじゃ無いわよ!私はね、アンタから50メートル以上離れられないの!そんなのがもう5万年よ!5万年!頭おかしくなるわよ!第一神様も神様よ!そりゃあ最初は意気込んでたけど、こんな何も無いところで不老不死とかやってられるかっての!あぁもう腹が立ってきた!とにかく、私は私が自由を勝ち取る為にアナタを蘇らせたの!わかったら私に謝んなさい!」

「ご、ごめんなさい」


気圧されて謝ってしまった。情けない。


「そ、外に出たいならさ。ちょこっとまとめて教えてくれたら良いよ。そしたら俺はどこまでもついて行くからさ、ね?」

「あん?分かりやすく言えば、お前は俗に言う魔王で12人の勇者の命と共に封印されて、私はその監視役として残された。そんでもってその役目に飽きたからお前を蘇らせた。これで分かった?」

「あーはいはいOKOK。だいたい分かった。ささ外に行こうか!」


怒らせた女を相手にする時は徹底徹尾下手に出るべし。

姉と言う暴君から学んだ貴重な教訓である。

ベットから起き上がった彼女の背中を押して廊下に出ると、


「あのさ、私部屋着のまんまなんだけど?恥かかせる気?」


あ、いっけね。焦って気に留めて無かったや。よく見りゃ服装は最初にあった時とは打って変わってズボラな感じの服装だった。所々に食べカスがついてるし。


「ごめんごめん。じゃあ部屋の前で待ってるから、どうぞごゆっくり支度なさってください」

「そんな必要無いわよ」

「へぇっ?」


そんな馬鹿な事があるか。出掛けるまで20分はかかるだろ普通。

頭の中ですっとぼけた考えが湧いた中、彼女は指をパチッと鳴らすと、一瞬周りが見えなくなるぐらいの光に包まれた後、彼女の服装は少しスチームパンク風のパンツに、白のノースリーブ、ヒールを履いて、美しい銀の髪はサイドに束ねられ、耳には小さな赤いイヤリングが添えられていた。化粧の薄さ加減も合わさって正直、綺麗だと思う。


「わ〜おっわーお!スゲェな綺麗じゃん!」

「ありがと。素直に受け取っとくわ」


よし!褒めて持ち上げるの成功。


「あーそうそう。これ付けてなさい」


ポケットから取り出したのは、チョーカー?あ、なんか蒼い宝石ついてる。


「ええけど、これ俺の首に付くの?ていうか、この体、鎧みたいな所除いたら霧みたいで、触れないんだけど。」


そういって、空いてる手で首(?)に抜き挿しする。


「大丈夫よ。その程度の問題クリア済み」

「ふーん。まぁそう言うならっと」


首の辺りにチョーカーを近づけると、勝ってに浮かび上がり首まわりを一周する様に包んで閉じた。

とまぁこれだけで済めば良いのだが、閉じたと同時に、チョーカーが光り身体が軋んで焼かれる様な苦しみにあった。


「ぬがァっ!ガっつぐぁがァァァああああ!!!!!」


苦しみが終わり、目の前にいた彼女が俺を見下ろしていた。いや、俺が小ちゃくなって自然とそうなったという事を瞬時に理解した。何故かって?それは彼女が用意よく鏡を見せてきて、俺の姿がごっつい鎧化け物から、素っ裸の少女になっていたからだよ。…………はいぃっ??

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