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14限目・・・フィナの能力発表!…でも幸一の能力のほうがすごい。

今回のサブタイはそのまんまです。読めば分かります。


ー幸一視点ー

現在、日曜の午後12時半。世間一般的に昼飯時である。

そしてこの俺、笹本幸一の昼飯と言ったら……


「カレーだろ!」

『何がだ』

「昼飯が」

『またカレーだと?お前最近カレーばっかじゃないか。というよりカレー以外の食事をしているところを見たことが無い』

「当たり前だ!カレーは世界を救うことができるんだぞ!?そんなカレーを食わなくてどうする!」

『分かった。私が悪かった。だから落ち着いてくれ』


まったく、本当に分かってんのかね。

ま、いいや。さて、食うとするかね♪


【パクパクムシャムシャ】


ああ、やっぱりカレーは手作りに限るな。レトルトなんて邪道だぜ。邪道。


『……なぁ、幸一』

「にゃんらふぃは?ふはんへひほうはっはらほわふほ。(訳:なんだフィナ?つまんねぇ用だったら壊すぞ。)」

『うん、とりあえず全部食べてからにしよう。何言ってるのかさっぱり分からん』

「ひょーはぁい(訳:りょーかい)」




「んで?なんか用か?」

『ああ、そろそろ私の能力について話そうと思ってな』

「能力?お前に特殊能力なんてあったのかよ?」

『あったのだ。聞きたいか?」

「いや、別に」

『そうか、聞きたいか。なら……ってええっ!?』

「いきなり大声出すんじゃねぇよ馬鹿。近所迷惑だろが」


怒られんのは俺なんだよ。くそ。


『す、すまん……ってそうではなく!お前、聞きたくないのか?』

「なにを?」

『なにって私の能力に決まってるじゃないか!』

「別に。どーでもいい」

『ど、どーでもいいって……』


だってどーでもいいんだから仕方がない。


「で?お前は聞いてほしいのか?」

『だ、誰がそんなこと……』

「じゃ、この話は終わりだな」

『すいません、聞いてほしいです。強がってすいません』

「よろしい。んで?どんな能力だ?さっさと言え」

『ああ、聞いて驚くなよ?実は私を持っていると魔法が使えるようになるのだ!!』

「…………………へぇ~」


今にもババーンと口で言いそうなフィナに対し、冷静に返してやる。


『……あれ?なんでそんなにリアクションが薄いんだ?』

「だってだいたい予想出来てたし」


剣が持っている特殊能力なんてみんなそんなもんだろ。


『え?だって魔法だぞ?すごいんだぞ?』

「すごくなんてねぇよ。それくらい俺だって使えるわ」

『………………え?』


フィナの目が点になる。つっても実際にはそんなもんないからそんな感じだったってことだけどな。


『お前が……なにを使えるって?』

「だから魔法」

『嘘だろ?』

「嘘じゃねぇよ。まぁ、深い意味で言っちまえば魔法じゃねぇけどな。それっぽいのが出来るってことだ」

『信じられん……』

「ま、そうだろうな。よし、ちょっと待ってろよ?」


俺は台所に行って空き缶を持ってくる。スチール製だ。一応洗ったから汚くはないだろ。

それをテーブルの上に置いて離れる。


「ちゃんと見てろよ?」


フィナにそう言って手に氣をためる。その氣の周りに風が集まってくる。

そろそろいいかな?……よし、いいな。それじゃ狙いを定めて……


「いくぞ!ウィンドカッター!」


【キン!!】


スチール缶はかん高い音を出して(ダジャレじゃねえよ?)真っ二つになった。


『…………………………』


フィナは心底驚いてる様子。そんなに驚くことか?これを教えてくれたじいさんだって出来たぞ?


『お前……今の誰に教わった?』

「ん?お前もよく知ってるじいさんだぞ?」

『なっ!?あの人もできたのか!?』

「ああ。お前が倉庫の中で眠ってるときに教わってた」

『なるほど……どうりであのとき騒がしかったわけだ』

「ちなみに風だけじゃなくて雷や水でもいけるぞ。……でも、なんでか炎だけは無理なんだよな」

『?何故だ?』

「分からん。雷は空気同士の摩擦で出来るし、水は空気中の水蒸気を氣で集めるんだ。炎も原理は分かるんだがなぜか出来ん」


もし出来たらガス代いらないんだけどなぁ。


『しかし、それは都合がいいな』

「なんでだ?」

『私の使える魔法が炎だからだ』

「それはマジか」

『えらくマジだ』


なるほど、なら使えんな……。


「そんじゃ、いっちょ使ってみますか」

『まてまてまて。何に使うが知らんがそんないきなり使えるようになるか』

「?使えねぇの?」

『少しばかり修行すれば使えるようになる』

「修行?どれくらいだ?」

『そうだな……一週間くらいだな。どうだ?短いだろう』


一週間……だと…?


「じゃいいや」

『何で!?』

「メンドイ」

『それだけ!?しかもメンドイって一週間だけだぞ!?』

「一週間もだ。十分長すぎるわ」

『でも、火を自由に使えたら色々便利だぞ!?』


おお、そうか。ガスのことすっかり忘れてた。ガス代ういたらその分カレー食えんじゃん♪


「よし、さっさと行くぞ。場所は近くの公園でいいか」

『変わり身早!』


カレーには何者でもかなわんのだ。





〈公園〉

「さて、ついたぞ」

『えらく早いな』

「ああ、作者が公園までの描写を入れんのがメンドイそうだ」

『自分勝手な奴だな……』


俺もそう思うがまぁ早く着けたしよしとするか。


「さて、どうすりゃいいんだ?」

『うむ、まず私を持つ。それから炎が私の刀身から出るようなイメージをするんだ』

「それだけか?」

『ああ。しかし、言葉で言うほど簡単じゃない。イメージをするときに私と波長を合わさなくてはいけない。それをだいたい……』


フィナがうんちくうんちく五月蝿いので無視する。よし、とりあえずやってみっか。


「よし、行くぞ」

『え?ああ、よしこい!』

「よっと」


【ボォオオオオオオオ!!!】


「おお」

『なっ!?』


なんだ出るじゃないか。ちょっと勢いがありすぎるけどな。


『そ、そんな馬鹿な……。たった一回やっただけで……?』


なんかまたフィナがブツブツ言ってるけど、また無視。

よし、もっかいやってみっか。

今度はライターくらいの火で……。


「よし、もっかいいくぞ」

『あ、ああ……』

「ほっ」


【ポッ】


よし、出来た。


『も、もう力の調節ができるだと……!』


またまたブツブツ言ってるけど、またまた無視。

ふむ、これができれゃいいかな。


「よし、帰るか」

『えっ!?もう!?』


今までブツブツ言っていたフィナが反論する。


「もうったって出来たんだしもういいだろうが」

『そ、それはそうなのだが……』

「それに、なんでそんなに俺に修行させたいんだ?」

『そ、それはだなぁ……』

「さっさと言いやがれ」

『…………楽しいんだ……』

「は?」


よく聞こえなかった。


『だから!炎をだしてるとストレス発散できて楽しいんだよ!』

「……………………」


なんと。放火魔のような答えが返ってきた。さすがの俺もこれにはびっくりだ。


『うう、みんなそんな反応するから言いたくなかったのだ……』


いや、そりゃそうだろ。

……しかし、このまんまじゃさすがにかわいそうかな?


「はぁ、分かったよ。ほら、いつまでも拗ねてねーで、やるぞ」

『本当か!?』

「ああ、ホントホント」

『それじゃ、早くやろう!』


……こいつたまに小さい子供っぽくなるな……。


『早く~!』

「あ、ああ。すまん」


ま、かわいしいいか。

というわけで14話終了です。

……なんか、フィナのキャラが崩壊してる……こんなはずじゃ……。

ま、いいか。これはこれで面白いからよし!

ってか幸一もう人間じゃないね!それは最初っからだけど、少し離れすぎかな?でも実は……おっと、ここからはネタばれなので言えません。ほとんど言ったようなもんだけどね。

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