12限目・・・新登場人物(?)登場!その2
前回より更新が遅れてすいません!レポートやら大会やらで忙しくて更新出来ませんでした。今回のはいつもよりすこ~しだけ長めかな?ではどうぞ。
ー正樹視点ー
「それにしても何年ぶりだっけな」
『もう10年くらいにはなるな』
「そうか、もうそんなにたつのか。時がたつのは早いな」
「「「……………………」」」
「ん?なに黙ってんだお前ら」
いや、ってかさぁ、
「お前何で普通に剣と話してんの?」
「え?なんかおかしいか?」
「おかしいにもほどがあるだろ。剣と人が話してんだぞ?」
「そうか?ちっさい時から話してるからなぁ」
「第一、なんで剣が喋ってんだよ」
『なんだ?剣が喋ったらいけないのか?』
「いや、そういうわけでもないが……」
「じゃ、いいじゃん」
むぐぐ……こいつら……
「でも、どうして剣に人格があるの?」
おお!いいぞ理緒!
「あ、それ俺も知らんかった。なんでだ?」
ってお前も知らなかったのかよ!
『え~と、それはだな…………分からん』
「「「「はぁ?」」」」
『だ、だって仕方がないだろう!始めて気づいた時は幸一に握られてたんだから!』
「それはますますどういうことだ?」
さらに分かんなくなったぞ、おい。
そこで幸一がポンと手をたたく。
「ああ、あん時のことか」
「そのあん時を説明しろよ」
「えぇえ~」
「うるさい、早くしろ」
「ちぇっ」
まったく、あいつは子供かよ。
「え~とだな、あれは俺が4,5歳の時だな。フィナを送ってきたじいさんの家に遊びに行っていたんだ。そん時に森で遊んでたらいきなり目の前になにか光るものがあってな。それに触ってみたんだ。そしたらなんか剣になったんだ。それがフィナなんだよ。分かったか?」
「「「『……………………』」」」
……………え~と……
「ん?どうしたんだお前ら?」
「ううん、なんでもない。ちょっと話についていけなくなっちゃっただけ……」
同感だ。どんだけファンタジーになってくんだよこの小説……。
『私は…そんな風に生まれたのか?』
「さあな。本当にその時にお前が出来たのか分からんが、たぶんそうだと思うぞ。ま、そんなのいくら考えても分かるわけねぇし考えるだけ無駄だ」
『それはそうなのだが……』
「んじゃ、この話は終わりってことで」
「強引だなお前」
「気ニシナーイ」
「久々にパクんじゃねぇ!!」
まったく、作者が怒られるだろうが……。
「でもさぁ、明日学校だよね」
「何だいきなり」
「一応聞いとくけどそれ、持っていかないよね?」
「持ってくぞ」
「そっか、いくら幸ちゃんでもそのくらいの常識はあったか……って持ってくの!?」
「ああ、こいつさみしがり屋だからな」
『私はさみしがり屋などではない!』
「はいはい」
っておいおいおい。
「ちょっと待ちやがれテメェ」
「なんだよ?殺してほしいのか?」
「そんなんじゃねえわ!じゃなくて、お前犯罪者になりたいのか!?世の中には銃刀法違反というのがあるんだ!日本の警察なめんなよ!!ナイフ持ってるだけで逮捕だぞ!?」
「ああ?ごちゃごちゃうっせーな。少し黙れ」
「ごふっ!」
「でも本当にどうするの?そのままじゃ確実に逮捕だよ?」
「それについては大丈夫だ。フィナ」
『あれだな?よし、少し待て』
うう、幸一め、人が親切で言ってやってんのに……ってあれ?なんかフィナどんどん縮んでってないか?って縮んでるよあれ!どうなってんだ!?
『どうだ?これでいいだろう』
そういうフィナの体(というか剣)はキーホルダーくらいにまで縮んでいた。
「おい、理緒。これじゃだめか?」
「………え?あ、ああうん、そうだね。いいと思うよ」
……もうなんでもありか…。
「さてお前ら」
「なんだよ」
「唐突だがさっさと帰れ」
「唐突すぎるほど唐突だな」
「うるさい。もう10時過ぎだ。親が心配すんだろ」
もう10時か。早いな。
「え?でもさっき泊まるって……」
「黙れ。俺はそんなの認めてねぇ」
やっぱりか。ま、こればっかりはしょうがないか。
「玲奈、帰るぞ。仕度しろ」
「え~っ、帰るのぉ?」
「仕方ないだろ」
「ぶ~」
やべ、かわいい。抱きついてしまいそうだ。
ってそうそう、忘れるとこだった。
「おい幸一、お前理緒送っていけ」
「はあ?なんでお「まぁ聞けって」……なんだよ」
「いいか?さっきお前が言ったとうり今は夜の10時すぎだ。こんな時間に女の子が一人で歩いてみろ。………どうなる?」
「…………やばいな」
「そうだろ?だから、俺は玲奈を送っていくからお前は理緒を送っていけ」
「……分かったよ」
「それにいいチャンスじゃねぇか。お前理緒のことが好きなんだろ?」
「なっ!何言ってんだテメェ!日本海に沈めるぞ!」
ありゃま、顔真っ赤っか。ちょっとした冗談だったんだが……ひょっとしてマジか?
「そうかそうか。大丈夫。俺は応援してるぞ」
「だから違うって……」
「安心しろ。全部分かってるから」
「人の話を聞け~!!」
ふっ、最近いじられっぱなしだったからな。久々にいじりまくってやるぜ!
注、神の声(彼が幸一をいじるのは初めてです。この間違いは彼が馬鹿なためです。ご了承ください)
っておい!なにさりげに人のこと馬鹿にしてんだよ!
(気ニシナーイ)
作者のあんたが使っちゃダメだろ!
「なに独り言言ってんのよ。仕度できたわよ?」
「そ、そうか、今行く」
「おい!まだ話は終わってねえぞ!!」
「じゃ、俺たちは帰るからちゃんと送ってってやれよな」
「おい!テメェ!待ちやがれ!」
幸一が後ろでわめくが無視。う~ん、これ気持ちいいなぁ。
「待てって……」
よし、靴もはけたし行くか。
「言ってんだろぉぉぉぉ!!!」
【バキャ!!!!】
「ぐはぁっ!!!」
【ドゴーン!!!】
あ、あれ?俺、空飛んでる…?じゃない!落ちてる!
「うわぁぁ…」
【ドサッ!】
「…………いってーな!!いきなり何しやがる!死ぬかと思ったじゃねーか!!」
「うるせぇ!お前が無視するからだろ!!」
「だからってとび蹴りすることねえだろ!!」
「黙れ!早くこっち来い!話をつけてやる!!」
「ヘン!嫌なこった!じゃーな!!」
「あっ!ちょっと正樹!置いてかないでよ!」
「テメ―コノヤロー!!明日覚えておけよー!!」
「ちょっと正樹!なんであんな喧嘩してたのよ!」
「ん~?喧嘩じゃねぇよ?俺があいつの好きな人を知っただけだ」
「そうなの?じゃあなんであんなふうになるのよ?」
「それはあいつが恥ずかしさのあまりああなっただけだ」
少しひどすぎだがな。どんだけ恥ずかしがり屋だよ。
「ふ~ん、じゃあ幸ちゃんの好きな人って誰よ?」
「ああ、理緒だよ」
100%ではないがかなりの高確率でそうだろう。
「そうなんだ。……でもどうやって知ったの?幸ちゃん絶対そんなこと言わないでしょ」
「ちょっとカマかけたら、な」
「へぇ~、……よかった」
「?なにが?」
「だって理緒も幸ちゃんのことが好きなんだよ?」
「え?そうなのか?」
なんと。すでに二人は両想いだったとは。いやはや、びっくりだ。
「あいつら上手くやってるといいな」
「そうだね」
………しかし、何か忘れてるような…
「……………………………あ」
「どうしたの?」
「い、いや、なんでもない」
そういや明日幸一に殺されるんだった!どうすれば…………やばい、どうしていいか分かんねぇ。
………ま、いくらあいつでも自分の親友を殺したりしないだろ。………………多分。
いや~、幸一君が少しいじられてましたな。貴重なシーンです。これからはないかも。フィナの魔法についてはまだ考え中です。……本当にどうしようかな。
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