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泣き虫は私のつがい。

獣人には番がいる。肉体的に成熟すると大抵の人は番の匂いに気づく、そして一生を共にするのだ。
私の番は例外だった。幼い頃から嗅覚にすぐれたイヌ科の私たちは物心着いた時にはお互いをつがいとして認識していた。
これは泣き虫な番と私の話。
僕の番は、先を歩く。
2019/04/01 20:23
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