1話魔王様が育メンになるらしいです
初投稿でよく分からない事だらけなので教えてもらえると嬉しいです。
今から、200年前、魔王様率いる魔王軍は勇者との長き戦いが終わった。平穏な暮らしを求め森の奥深くに魔王城を建て静かに暮らしていた。そんなある日の事だった。いつも通りの目覚めと共に城の食堂へと向かう。
『おはようございます!魔王様!』
『おはよう!いつも朝から元気だね。他の皆はもう居るのか?』
『はい!魔王様が、最後でしたよ。』
コイツはゴブリンのリック毎日朝早く畑を耕している。リックは、畑担当である。この城には色々な担当があり。みんな真面目に頑張ってくれている。意外と頼れる仲間思いの良いゴブリンである。そう話しているうちに朝食ができたらしい。みんなで食卓を囲むのがこの城のルールである。
『それじゃ、いただきます!』
『いただきます!!』
『ヘイズ油とって』
『ん!』
『あー、、眠い』
『ちょっと、私のガリン取らないでよ!』
『相変わらず、エリーの飯は美味いな!』
皆で一斉に食べ始める。食事はサキュバスのエリーが担当している。しかもめちゃくちゃ美味しいからみんな手が止まらない。そして、腹が満たされて満足したら食べた食器を流し台へと置いて各担当の仕事を始める。今日は、会議が入ってたっけ?取り合えず、城の会議室に向かう。もうみんな先に座っていた。早くない?まぁ、早く座らないと怒られる!
『それじゃあ、本日の内容なんですけど赤子を拾いました。ですので、この赤子をどうするか決めて行きたいと思います。』
『えーーーーー!!!』(一同)
こんな感じでいつも会議が始まる。えっ!赤子!どこに居たんだよ。
『拾った理由はですね。赤子と一緒に1枚の手紙が入っておりました。内容は私の命はもう長くはありません。ですから、代わりに娘を育てて頂けませんでしょうか?と書かれておりました。』
『けど、どこに居たんだよ?』
『この赤子は私が洗濯物を洗っている途中
小船と一緒に川から流れてきたのですよ!ですから、保護させて頂きましたわ。』
そう言って、リッチーのシャルロットが話を進めている。取り合えず可哀想だから育ててみるかな。人間の子供には興味があったし。
『よし!じゃあ、俺が育てるよ!なんか、可哀想だし。何より、暇だからな。』
『じゃあ、私も一緒に育てますわ!』
これで、決まりだなと思っていたら·······
『却下します!』
突然、執事のゴーストに止められた。何か、すごい呆れた顔でこちらを見ながら喋りだす。
『魔王様は、何も分かっておりません!人間は危険なのです!皆様も分かっているはずです。200年前、勇者との戦いで多くの仲間を私達は失っています。私はあの悲惨な出来事をあまり思い出したくはないのです。仮に今、赤子だったとしてもじきに大きくなって私達と敵対するかもしれないんですよ!魔王様のそんな軽い気持ちで皆を危険に晒したくないのです。』
ゴーストの言葉にはすごく説得力があった!
自分はこんなにも愚かな選択をしようとしていたのかと!けど、今変わらなないときっと、未来も人間からは姿を隠して暮らさなければならないという考えが魔王の脳裏に浮かんだ。
『納得、頂けましたか?』
『うん!けど、俺はこの子を育てるよ!』
『はぁ?魔王様今の話を聞いていませんでしたか?どこの馬の骨かもわからん人間の赤子を育てると言いましたか?』
『そうだよ!ゴーストの言いたい事はスゴくよく分かるよ!けど、ずっとこのままじゃ嫌なんだ!俺は未来を変えたい!だからこそ、この子を繋いで色々な人間と話をしていきたいんだ!そうすれば、俺たちは恐ろしい化物なんかじゃないんだって証明にもなる。』
『魔王様が、そこまで言うのであれば考えましょう!けど、もし何かがあれば責任は魔王さまにとっていただきますからね!』
『分かったよ!全ての責任は俺が取るよ!』
長い討論が終わり。シャルロットと一緒に赤子を育てる事に決まった。少し疲れたけど!あとは、名前だけど……この話を聞いた時からちょっと考えていた。
『名前なんだけど。ベルって名前どうかな?』
『私達は皆、魔王様の意見に賛成ですよ。』
『じゃあ、ベルで決まりだな!みんな、シャルロット!よろしくな!』
『はい!!!』
こうして、俺の育メンライフが始まったのだった!
話が唐突過ぎるかもしれないですが気にせず読んで頂けたら本望です。
続けれるように頑張っていきたいと思いますので応援よろしくお願い致します。