表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生 お師匠様と、魔法使い!  作者: 松本隆志
■閑話■~ジークのイチャイチャ師弟計画~
39/43

妹弟子に、セクハラされる! その2

「……こ、これは一体?」

「何でもありませんよ。ハリティと話していただけです」


ジークは冷静になり、真摯にそう答えた。下手に誤魔化すよりも、本当の事を言ってしまう方が正しいと即断した。しかし、グリーナの耳には届いていなかった。


「そ、そ、そういう関係だったのですか?」

「違います。ハリティさんも言ってあげてください」

「……え、えぇ。ただ、お話していただけですわ」


狼狽するグリーナ。ハリティは戸惑いながらも弁解した。しかし、グリーナの顔からは血の気が引いており、今にも倒れそうな程のショックを受けている。


「師匠、本当に何もありませんよ」

「で、では、何故、胸を開けた服で同じ部屋にいるのですか? もう夜ですよ」

「……ちょっと、暑くて」


苦しい言い訳だったが、押し通すしかない。ハリティは覚悟を決めた。

一方で混乱を隠せないグリーナは、視線を泳がせながらも質問を続ける。


「まさか……一緒に寝ようと?」

「ハリティさんが師匠やプリシャみたいにと……」


ハリティには悪いが、本当の事を言って師匠からも諌めてもらう事にしたジークは、グリーナに丁寧に説明を始めた。


「……そういう訳です」

「そ、そうでしたか」

「か、勘違いさせてしまい、申し訳ないですわ」


気まずい空気が流れる中、グリーナは決心したように呟いた。


「……3人で寝ますか? それなら問題はないでしょう」

「え」

「え」


グリーナは錯乱していた。自身は冷静なつもりであったが、明らかに正常な判断を行えなくなっていた。成人した男女が、3人で寝る事の意味と危険性を考える容量が残されていなかった。彼女の思考は、ハリティをいかにして納得させて不平不満を無くすか、そして愛弟子を取られないようにするかで精一杯だった。


「俺は別に構いませんが……」

「わ、わたくしは……師匠が言うなら」

「で、では、決まりですね」

「3人一緒にはベッドが小さいですが、どうします?」

「で、では、布団を並べて敷きますか」

「そ、そうですわね」


全員がおかしな空気になっていた。正常な判断を下せる者がいなくなっていた。

ジークは美女二人と寝れる欲望から、グリーナは空回りした思考から、ハリティはこの場をやり過ごすために。バラバラな意思が、3人で寝るという結論に至ってしまった。最早これまで。


「……」

「…………」

「………………」


仰向けになり、布団の中央で寝るジーク。ジークの右手側にはグリーナが、左手側にはハリティが横になっている。静寂の時間が流れる。お互いが緊張から息を殺し、自身の胸の鼓動を聞きながら期待していた。

これから起こりうる、初めての体験に……。


  モゾッ


「……ッ」


誰かが、布団の中で動くたびに緊張が走る。

それは不安と期待、そして背徳感の混じった緊張だった。


グリーナは息が荒くなっており、その甘い吐息はジークの耳にかかり欲望を強烈に刺激している。ハリティはジークの左腕を掴んでおり、自身の胸を無意識に押し当ててジークを見つめていた。そしてジークは、欲望の衝動に駆られる寸前まで来ており、ついに限界を迎え―――


―――ガチャ


「何してるんですの?」

「何してるの?」


嫉妬から殺気を放つプリシャ。

そして、欲望から自分も混ぜてもらいに来たセドナが押し入ってきた。

3人は慌てて飛び起きて弁解を始め、この日は5人一緒に寝る事となる。

その後、ジークはこっそりと抜け出して、トイレで一息ついたという。


                     

                           「…………ふぅ。」









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ