妹弟子に、セクハラされる! その1
ジークには妹弟子が二人いる。
一人は、天真爛漫で綺麗な金髪が似合うプリシャ。
もう一人は、美しい銀髪を二つに分けて三つ編みにしているハリティだ。
彼女はゴードレア王国の下級貴族の三女。かつては他の師の下で修行をしていたが、その師匠は魔人との戦いにより戦死された。その後、グリーナの下に入門して弟子となる。こんな経緯だ。
ジークと出会った頃からの話だが、彼女には魔性の癖がある、ボディタッチだ。さり気なく近づいて来て腕や太ももを撫でてくる。或いは、瞳を見つめながら艶かしい谷間を見せつつ腕を組もうとする。彼女の容姿と体型に魅了されない男はいないだろう。豊かな胸と絶妙な太ももの肉質に目が奪われる。男の欲望を煽る女性だ。
「ねぇ、ジーク」
「なんですか、ハリティさん」
ジークの部屋にいる彼女は、ジークに声をかけると隣に腰を下ろした。さり気なくジークの肩を触り、優しく微笑みながら瞳を見つめる。彼女は、胸の開いた服を着ており谷間が見えている。それを、知ってか知らずかジークに見せつけ耳元で囁く。
「私も、ジークと一緒に寝てみたいですわ」
「……!?」
「グリーナ師匠やプリシャとも、子供の頃は寝ていましたわよね」
「子供の時の話ですよ」
「それでも、仲間はずれは寂しいですわ」
「俺はもう15歳ですよ?」
「それがなにか? それとも、私に気があるのですか」
「……間違いが起こったら不味いですからね」
「起こさなければいい話ですわ。ジークは起こしたいのですか?」
「俺も男ですから、さすがにハリティさんと寝れませんよ」
「私に気があると?」
「男なら手を出しますよ」
今日の彼女は積極的だった。理由は分からないが、ジークが引くほどの攻勢をかけている。ジークとしては悪い気はしないが、彼は師匠のことを愛しているため他の女性に手を出す気はない。
ただし、男としての欲望を持つ以上、限界は誰にでもある。彼の理性は崩壊寸前だった。何故なら、会話の最中にも太ももを撫でられ続けているからだ。胸を押し当てられつつ……。
「手を出すとは、私に気があるという事ですわよね?」
「とにかくダメです」
「仲間はずれにするんですの?」
「そ、そういう訳では……」
彼女はセドナの影響を受けていた。グリーナの師匠にしてミディランダ家の大魔法使いセドナ。そのセドナも女性として魔性の女であり、彼女の影響を受けたハリティも魔性になりつつあった。性的な意味で。
そして、彼女は追い詰めた獲物の前で胸のボタンを外し始めた……。
コンッ コンッ コンッ
そこに、扉を3回叩く音がした。来客である。
ジークは「助かった」と胸を撫で下ろしてハリティから離れ、扉を開いた。
「ジーク、ちょっとお話が……」
「し、師匠」
グリーナだった。そしてグリーナは目撃してしまった。
愛弟子の部屋で、胸をあけた服で座るハリティの姿を……。
次回、修羅場




