↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Ancient&Gravity  作者: ナサ
24/24

EP#24:準備

▼▼▼▼



心臓近くまでプラグ用の穴を通す。恐らく手術だ。

スカイは体に“基板”をプリントする必要があると言っていた。


確か、熱で皮膚を焼く。


説明だけを聞くとかなりの苦痛を味わう事になりそうだが、世の中には麻酔というものがある。故に律はあまり気に掛けてはいなかった。


朝日が終わってから、ひたすら上を目指して登った。そのゴールはハッチになっていて、一番上にいたスカイがそこを開けて、上へ出る。律もそれに続いた。


「あれ、ここ……」


律はこの場所に見憶えがあった。そうだ。SCSに来たとき最初に立ち寄った病院施設の入院患者用フロア。ユーリアのいたところだ。


「パイロットがアレースに乗り降りするための部屋……心臓接続装置のプラグが置いてある部屋はSCS最下層だ。あそこにアレースの機体も収容されてる。そしてここはその真上。もともとはパイロットが大怪我した時にすぐ処置ができるように、昇降口の上に医療施設を作ったんだそうだ。

さっき登ってきたタラップは作業員専用の抜け道。一部に透明のアクリル板でできた窓があって、そこから地球が見えるんだよ」


「……そうか」


律はすこし目を伏せて言った。


たぶん、アレースに乗ってしまえばあれが新鮮な景色には見えなくなる。

それでも構わないと思ってた。


なんのための感動なのか、それは分かってる。なんだかんだで運命の言いなりだ。


「それでも構わない」


律は小さく呟いた。






さっき来た病室だ。テオバルドがドアを開けた。


褐色の肌に長い黒髪が揺れる。ニコは既にユーリアの所に居たらしい。


「あ!スカイとテオと、リツもいるー!どうしたの?」


ニコは美しい緑色の目をこちらに向けて言った。


「ユーリアの様子を見に来たんだ。もう大丈夫そうだな」


「そうなの?ありがとう。僕もう平気!」


テオバルドの言葉に笑顔を見せるユーリア。その表情には裏も表もなさそうだ。


ユーリアの病的に白く細い手足から見れば、彼はそんな風に元気な少年には見えない。

しかし彼は実際に健康な律よりも、ずっと元気があるように見える。

ユーリアという少年は、きっとそういう性格をしているのだ。


「そうだ、シェナリーさんに言いに行かないと」



律ははっとして呟いた。


「何を?」

「俺、パイロットになるって決めたんだ。だから、心臓接続の手術をしないと」


律の言葉にユーリアの表情がさらに明るくなった。


ァァア前回投稿からずいぶん間が空いてしまい申し訳ないです……!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。