第九話!!!!!!「ペットを飼う時は生物だということを忘れてはいけないぞ! 命の重みや責任の話がされるのは主に犬や猫といった身近なペットがほとんどだが植物も生きているということも忘れてはいけないぞ!」
オープニングテーマ『みんなの寧々尻くん!!!!!!!!!!!!!!!!!』
♪みんなのためにやってきた
悪と戦う真っ赤なハート
スーパーヒーロー! \寧々尻く~ん/
第九話!!!!!!
「ペットを飼う時は生物だということを忘れてはいけないぞ! 命の重みや責任の話がされるのは主に犬や猫といった身近なペットがほとんどだが植物も生きているということも忘れてはいけないぞ!」
ナレーション「スーパーヒーロー寧々尻 博嗣(ねねじり ひろし)は、
『怪しきもの』と戦うため、
そして湖城には大丈夫と言われたものの、攫われた甘風を救出するため、
湖城の家で双刻と湖城と共に、
コンビニで購入した大量のサンドイッチを食べながら作戦会議に臨んでいた」
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湖城「まずは、『怪しきもの』がどこに身を隠しているかについてですが」
寧々尻くん「あえあへおおへーほいんすーはひうははおおはふあひほああふあほー
(あれだけ大勢の人数がいるならおそらくアジトがあるだろう)!!!!!」モグモグ
双刻「はいひーふんはふほはふふあほは、
へんひーはいはふふふはへほほはひょほひふはほーひは
(怪人軍団を隠す場所や、研究開発するための部屋もいるだろうしな)」ムシャムシャ
湖城「わたくしも、そう思います」パク
寧々尻くん「ゴクゴク…それで!!その場所がありそうな当てはあるのか!!!??」
双刻「ガツガツ」
湖城「ハム」
寧々尻くん「これは私の考えだが!!!!!
奴らはただ消えたのではなく異空間的な場所に行ったと思うのだ!!!!」
湖城「ええ…それで間違いないでしょう。
わたくしも、その可能性を確信に変えるため、
あれからこの世界に『怪しきもの』の気配や痕跡が無いか探ってみましたが、
この世界にはそのようなものはありませんでした。
寧々尻くんの言う通り、こことは違う世界や空間に潜んでいると思われます」
双刻「ごちそうさま」
寧々尻くん「もうなくなったのか!!!!??」
湖城「そこで、今回の作戦ですが、
まずはわたくしが囮になり、
『怪しきもの』に関わる人物もしくは怪人を誘き出します。
そして誘き出すことに成功した敵に発信機のような魔術をかけますので、
前のように消滅した後、寧々尻くんを敵がいる場所と同じ地点にワープさせます」
寧々尻くん「なるほど!!!!確実に敵の潜伏場所を暴いて仕留めにいくわけだな!!!!!!
私が敵地に飛んだ後、湖城はどうするんだ!!!!?」
湖城「勿論わたくしもすぐに敵地に向かいます。
寧々尻くんが敵と交戦中であれば挟み撃ちを狙いましょう」
寧々尻くん「連携して敵を倒すとは少しシャチみたいだな???」
湖城「わたくしの特技は喧嘩した相手と3分以内に仲直りできることです」
寧々尻くん「シャチだ!!!!!!」
双刻「俺は? 俺も出来る事があるなら協力したい」
湖城「双刻くんには寧々尻くんとわたくしが異空間から帰って来れるよう、
敵と同じく発信機魔法をかけさせてもらいたのですがよろしいでしょうか」
双刻「まかせてください! あったかい紅茶とホットミルク用意して待ってるぞ」
寧々尻くん「作戦は決まりだな!!!!!
善は急げだ!!!!!今すぐ行くぞ!!!!」
湖城「行動へ移すにはもう少し作戦を練りたい気もしますが…
何か支障があればすぐに対応しましょう…」
(絶妙に人通りがあるようなないような住宅街へ移動)
通行人A(に変化した湖城)「………」テクテク…
寧々尻くん「(変化魔術で他人になりすましているが…、
これで本当に『怪しきもの』を誘き出せるのだろうか…)」
通行人A(に変化した湖城)「(『怪しきもの』は言っていた。 ドラッグは完全完璧な調合だと。
現状奴らは強い怪人を作ることよりもより多くの兵団を作っているように見える。
それなら、より多くの人間に対して効果が強くなるように薬を作っているはず。
つまり、強制怪人化ドラッグが最も効きやすいのは最もオーソドックスな人体構造になっている人間。
全ての人間にある個人個人の人体情報から、
最もメジャーで平均的な遺伝子や身体の仕組みを持った肉体を持った人間に変化すれば、
奴らが現れる可能性は高い。
まさかそれが通行人Aだとは思わなかったけど…)」ウロウロ…
???「おい、お前」
通行人A(に変化した湖城)「なんだ?」
通行人A(本物)「お前、俺のなりすましだな?」
寧々尻くん「(通行人Aになりすましとかあるのか…)」
通行人B(のフリをする湖城)「いや? 俺は通行人Bだが」
通行人A(本物)「む、それなら良し。 見た目が俺そっくりだからびっくりした」
通行人B(のフリをする湖城)「おう、不思議だな…(何が良しなのかしら…)」
寧々尻くん「(普通、自分に瓜二つの人間がいたらドッペルゲンガーとかじゃないのか。
SNS時代の今はなりすましを疑うのが普通なのだろうか…)」
ドドドドドドドドド(大勢の人間が走ってくる足音)
???「おい! ドラッグが効きやすそうな人間がいると聞いたが二人いるぞ!」
???「丁度いい! 両方ともドラッグを飲ませてやれ!」
寧々尻くん「!(来たな…!)」
通行人A「な…なんだ…?!」
通行人B(のフリをしている湖城)「(させないわ…!)」
(???と???の足元に魔法陣が現れる)
???「わ…!?」
???「なんだなんだ!?」
「「逃げるぞ!!」」
(大量の怪人軍団がばら撒かれるように出現する)
オポッサム怪人ネー「がおー」
アカトンボ怪人タット「がおー」
シロヘラコウモリ怪人ヒィナ「がおー」
通行人A「うわあああ」(ダッシュで逃げる)
湖城「寧々尻くん…! この怪人たちはわたくしが引き受けます!
行ってください!わたくしもすぐにそちらへ向かいます!」
寧々尻くん「ああ!!!!頼んだぞ!!!!!」
みょわわ~(寧々尻が異空間にワープ)
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『最終回』
宮原ツヨシ(演・有村礼音)「妻が…実在した!?」
宮原メイナ(演・友紀場絵里)「お兄ちゃん、最近なんだか変だよ?」
ツヨシ「未亜ーーーーーー!!!!!」
木曜ドラマ『妻と過ごした桃源郷の夢オチ』
桃香「もう一度この作品にスポンサーをつけることに成功したぞ」
--------------------ここまでがCM--------------------
(一体に広がる暗黒の科学都市の映像)
寧々尻くん「ここは…!」
ナレーション「その世界には、黒いレインコートに身を包んだ住民が生活を営んでいた。
皆、顔には縁日によく見られるようなキャラクターお面を付けている」
(市場で買い物をする人々の映像)
寧々尻くん「!!!あれは怪人…!!!!??」
(怪人が犬の散歩のように首輪とヒモを付けられ住民に連れられている映像)
住民1「よしよし、今ならここでしていいよ」ナデナデ
クロウサギ怪人ダインガ「がお!」チャー…
住民2「いい子いい子」ナデナデ
ケムシ怪人ナルザ「がおー♪」モグモグ
ナレーション「怪人たちの様子は、まことに悲惨だった。
可愛がられてはいたものの、
人間用の食事ではなく怪人用フードを与えられ、
トイレも自分がしたいタイミングですることも許されなかった。
そしてそれは元々寧々尻たちの世界から連れてこられた人間だったのだ」
寧々尻くん「(なんだこれは…怪人たちがまるで家畜のようだ)」
住民3「あ! あんなところにパンダの怪人兵がいる!」
寧々尻くん「か…怪人!!?」
住民4「首輪が無いなんて珍しいわね。 野生かしら」
寧々尻くん「ち…違…私は怪人では…!!!!」
住民3「ママー、あれ飼ってもいい? ちゃんと餌もトイレも世話するからー」
寧々尻くん「飼う!!!!!?そんな!????
すまない少年(少年で合ってる?)!!!!私にはやらねばならないことがあるのだ!!!!
君のペットにはなれない!!!!!」バッ(逃げる)
住民3「あっ、こら! 待てー」
住民4「どこからか逃げてきたのかしら? じゃあ通報して飼い主の下に戻さないと。
もしもし、『怪しきもの』?」
寧々尻くん「(! 怪しきもの?! 気になるが、今は安全そうな場所へ避難しなければ…!)」
…
寧々尻くん「(人気のない場所へ来た…ここなら暫くは大丈夫だろう…)」
『がおー』
『確かパンダの怪人はこの辺りに走って行ったと聞いたが…』
寧々尻くん「(!)」
『いないな』 『向こうを探すぞ』
『お前らも探せ!』
『がおー』 『がお!』
寧々尻くん「(行ったか…?)」
寧々尻くん「(さて、まずは情報を整理しよう。
・この世界では怪人はペットのように扱われている。
・私(寧々尻)も怪人に見える(←何故?)
・住民3の子供は私を怪人兵と言っていた。
・怪人はペットのように扱われているが兵士である?
・さっき私を探していた連中=『怪しきもの』も怪人を連れていた。
・一緒に私を探していた怪人も怪人兵だろう
・住民4の母親は首輪が付いていない=飼い主から逃げて来たから『怪しきもの』に通報した
・つまりこの世界で怪人は首輪と付けて飼うのが常識?
・『怪しきもの』という名前なのに通報先としてこんなに堂々と存在していたらむしろ怪しくないのでは?
こんなところだな。
ここで私がやるべきことはまず敵のアジトへ行くこと。
出来れば捕まらない方が良いがおそらく捕まってもアジトへ行けるだろう。
だったら気を付けるべきは敵かどうかわからないこの世界の一般人を巻き込まないことだけだ)」
ナレーション「こうして寧々尻は一般住民の目を避け、
『怪しきもの』らしき人間をこっそりと探し、
そして『怪しきもの』を見つけ次第、尾行することにした」
寧々尻くん「(…)」
寧々尻くん「(……)」
寧々尻くん「(………………………)」
ナレーション「だが、『怪しきもの』は中々現れなかった」
住民5「はい、しー」
ウシガエル怪人シマナーヴェ「がおー」ジョボボボボ…
寧々尻くん「(…雌? あの怪人雌なのか…)」
ナレーション「何で怪人の性別がわかるんだコイツ…」
ウシガエル怪人シマナーヴェ「! がお!////」スタコラサッサ
住民5「おい! いきなりどうしたんだ!? 待て!」
ナレーション「あーあ」
寧々尻くん「(いや…これは違う…! 今怪人が反応したのは…!)」
ザッザッザッ(沢山の人間の足音)
『怪しき影に寄り添えば』
『我等七つの声がする』
『呼ばれても飛び出はしない』
『闇に隠れし戦の影』
寧々尻くん「(『怪しきもの』の軍隊…か?)」
ナレーション「こうして寧々尻は『怪しきもの』たちの後ろをこっそりとついていき、
敵のアジトの中に入り込むことに成功した」
アイアイ怪人ランジェフ「がおー」ウロウロ
ウニ怪人ミミア「がおー」ウロウロ
寧々尻くん「(大体想像はしていたが、怪人だらけだな)」
寧々尻くん「(敵の目的はもう知っている。
悪事を働くことが目的である以上、そこからさらに真の目的があるとも思えない。
仮にあったとしても、悪事を働くことは止めた方が良い。
だったら…)」
ド カ ー ン ! ! ! ! ! ! !
アイアイ怪人ランジェフ「がお!?」
???「何だ!?何が起こっている!?」
寧々尻くん「この世に悪がいる限り!!!!!!!!
私のハートが燃え滾る!!!!!!
スーパーヒーロー寧々尻くん参上!!!!!!!
貴様らの悪事は!!!ここで止めさせてもらう!!!!!」
???「敵か!?」
???「通報があったパンダはこいつか! 捕らえろ!」
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メルティナ「………」トコトコ
クジラ怪人ヤマキア「がおー?」
クモ怪人フィールン「がお! がお!」
メルティナ「………?」
インパラ怪人ナイヴィ「がお?」
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寧々尻くん「喰らうがいい!!!!パンダスラッシュ!!!!」
アイアイ怪人ランジェフ「やーん」
ウニ怪人ミミア「やーん」
ガクッ(消滅)
寧々尻くん「(一応人の姿には戻っている…この世界で倒した怪人は元の世界へ戻るのか…?)」
???「こいつ…また新しい技を取得してやがるのか…!!」
寧々尻くん「まだまだ行くぞ!!!パンダタイフーン!!!!!」
大勢の怪人「やーん」
ガクッ(消滅)
???「チッ…範囲攻撃まで使えるようになりやがって…!!!」
???「さっき作ったばかりの偶然生まれたちょっと大きな怪人をぶつけろ!」
アルパカ怪人(大型)ニシャール「がおー!!」
寧々尻くん「何が来ようが貴様らを倒すという私の正義は揺るがない!!!!
パンダジャイアントプレス!!!!!」
???「何!? 爪を使わない技もあるのか!」
アルパカ怪人(大型)ニシャール「やーん」
ガクッ(消滅)
???「ううむ、ちょっと大きいだけで強さは変わらんのよな…」
???「体重で倒すなんて…奴のどこにそんな脂肪があるんだ…?」
寧々尻くん「私はいつどんな敵が来ても十二分に戦えるよう鍛えてあるのだ!!!!!
つまりこの体重の正体は筋肉だ!!!!」
寧々尻くん「さあ悪党どもよかかってこい!!!!!
私が全て倒してやる!!!!!!」
桃香「寧々尻は異空間世界で活躍しておるようだな。
さて、そろそろ自らの歪みに気づいてくれれば良いがの」
続く
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エンディングテーマ『静かにして…』
♪愛ってなぁに…
憎しみってなぁに…
それを知るには世界は騒がしくて…
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次回予告!!!!!!!!!!!!!
敵のアジトで派手に暴れる寧々尻くん!!!!!!
その時現れた敵の一人から掛けられる問いに迷いが生まれさあどうなる寧々尻くん!!!!!!
そして一人アジトの中を歩きだしたメルティナと怪人たちはどこへ向かうのか!!!!!!
次回も!!!!レッツアツアツ!!!!!!