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拳銃密造少女  作者: SRF
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8月21日(金)「朝凪」

 いつも通り、自転車を漕いで高校に行く。それだけのことなのに視界がぐらついてしまう。目眩で意識が飛び飛びになりながら補習へ向かう。

 気持ち悪くなってきて足を止めた。確実に遅刻するだろう。もう行かなくていいや。そのままベンチに横たわってぼーっとする。


 私は優等生だった。いつもなら体調不良を無視して行った。でも辛くなったのだ。大前提、私は学校が大好きだ。友達と話すためだけに行っていた。でも高校生になってからは友達と呼びたい人がいなかった。


 友達といる間は、家庭環境から目を逸らせた。でも高校に友達はいないし、学校からは勉強を迫られ、母親は毎日ヒステリック。もういいや。鳴り響くスマホの電源を切って、眠りについた。


 一時間くらい寝た。気分もだいぶ良くなって、動けるようになった。でも今更学校に行く気もない。

「海に行かないか?」

 君にそう言われた時、昨日見た夢を思い出した。恐ろしかったが、行かなきゃ後悔すると思った。私達は駅へと駆け出した。


 電車から降りた瞬間に息を飲んだ。駅のホームから既に瀬戸内海と入道雲が見える。ここ水尻駅は、目の前に海水浴場があるのだ。

 砂浜を走る。サラサラの砂に足あとをつけるのが楽しくて仕方ない。そして、海に足をつける。ひんやりしていて気持ちよかった。


 膝下まであるスカートを初めて折った。裾のぎりぎりまで海に入って遊ぶ。遠くで遊んでたお姉さん達がこちらへやってきた。


「近くの自販機わかりますかー?」

 大学生くらいのお姉さん達がきゃはきゃは話しかけてくる。

「わかんないです」

「うわ喋った笑笑」

 私がそう答えると、クスクスしてる。

「なんで1人なの?」

「夏季補習逃げてきましたー!」

「あははっサボっちゃえサボっちゃえ!」


 お姉さん達と喋って遊んだ。冷笑されたけど、顔が可愛かったので全て許した。スカートもシャツもびしょ濡れになった。

「それじゃあ私かえりますね」

「じゃあね〜」

 ほんとはもっと遊びたかったが、銃作りもしなくちゃ行けないので別れを告げた。


 家には誰もいなかった。きっと仕事に行っているのだろう。シャワーで砂を落とし、発射テストに取り掛かる。

 その前に、煙が逃げれるように窓を開けておこう。ベランダを開けた瞬間、嫌な羽音が耳を掠めた。


 蜂が家の中に入ったのだ。刺激しすぎない程度に追い払って外へ戻す。が、その瞬間また別の蜂がやってくる。電球のあたりをぐるぐるされてどうにも出来ない。

 発射テストできない。かといって無理に追い払おうとして刺されたくない。時間だけが過ぎ、あっという間に母の帰宅時間になる。


 これにて二十六日目の報告を終了する。


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