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拳銃密造少女  作者: SRF
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7月27日(月)「材料あつめ」

 今日は7月27日、終業式だ。暑い夏はまだまだ始まったばかりで、カーテンの隙間から日光が差してきて眩しい。教室で先生の長い話を聞きながら、密造計画を再確認する。まずは材料の入手である。拳銃は、エアガンやモデルガンを改造するのではなく市販のものを組み合わせて作ろうと思う。


 そして私の思考を読んでいるであろう上位存在や愛する君に、脳内実況の形式で報告する。こうして説明してあげてる間にやっと先生の話が終わった。さあ材料を買いに行こう。


 クラスメイトに別れを告げて、足早に学校を出る。とにかく銃には火薬と着火する機構が必要だ。花火と火、それと弾丸になりそうなものが欲しい。そうなるとホームセンターだろうか。


 地図アプリを駆使してどうにか辿り着いた。ここらでは唯一のホームセンターらしく、平日の真っ昼間なのに人がまあまあいる。店内に入ると、冷房がよく効いていた。そして迷宮のように沢山の商品が並べられている。


 花火は真っ先に目についた。夏のコーナーとして入口に設置してあったからだ。花火の成分表をみて最も火薬を含んでいるものを探す。通りかかった現場のおじさんは私を見て困惑の表情をしていた。ホームセンターで花火をじっくり吟味しているJKなんて普通居ないもんね。


 次は火だ。見逃しがないよう店内を練り歩く。レジャーコーナーへ行くと、大量のバーナーが並んでいた。その中で一目惚れしたものがあった。銃のようなフォルムのガスバーナーだ。これを起点に組めば作れそうな気がする。


 最後は銃弾の確保。パチンコ玉を代用しようと思う。......店の一番奥に資材コーナーを発見した。パチンコ玉は売り切れていた。どうしようもないので、銃の筒となりそうなアルミパイプを買った。思ったより長いなこれ。


 ヘロヘロになりながら家に到着。いまの時刻は何時だろうか?4時50分。まずい、お母さんがもうじき帰ってくる。それまでに材料たちを隠さなくては。


「自分の鞄や机はどうだ?」

 君の提案は無難だが、我が家ではそれが通用しない。プライバシーがないからだ。この前も隠し持った百合漫画を回収されたし。このアパートはリビングキッチン風呂トイレの四部屋のみだ。個人の部屋がない間取りであり、狭い。


 風呂トイレは駄目だ。花火が湿気る。キッチンを見る。あいも変わらず紙袋や調味料や薬が積み上げられている。隠すには向いているがここは母の領域である。きっと隠してもすぐバレる。紙袋を一枚とって、材料を入れた。


 消去法でリビングに隠すことになった。アルミパイプはタンスと壁の隙間に入れた。この材料を詰めた紙袋は、同じく隙間に詰め込んだ。ここは掃除が行き届いていないようで、埃が溜まっている。そうそう見つかることはないだろう。


 仕舞った瞬間、ガチャと玄関が開いた。


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