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拳銃密造少女  作者: SRF
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14/30

8月6日(木)「花火の分解」

 「起きて!!起きなさい!!今何時だと思っているの?!!7時よ学校行く時間よ!!」

 叩き起こされて私の朝は始まる。今日は8月6日、広島県民の学生はみんな学校に行く日だ。広島県以外の子も登校があるのかは知らないが。


 登校してやることは3つ。瞑想して、お話を聞いて、感想を書く。平和のありがたさや戦争の恐ろしさを学ぶためだ。家で毎日戦争を起こしている母親にもこれを義務付けるべきだな。


 感想書きも終わり帰ろうとしたその時、

「水津、あとで事務室に来なさい」

 担任に呼ばれた。何かやらかしたのか?心当たりが多過ぎて分からない。


「……というわけで、奨学金が貰える申請書だ。保護者に渡しておいてくれ!」

 まさか、学校が私を優等生と認めるなんて。確かに成績は優秀だが、裏ではタバコに酒に洗剤、銃の密造に警察を轢きかけた不良生徒だぞ。

「先生、眼鏡を新しくしたらどうですか?」

「?」担任は首を傾げた。


 家に帰ると、また母親がいた。未だに胃のダメージが癒えないらしい。なのでプランBだ。

「外に遊び行ってくる。」

「分かったわ。そこで待ってなさい」

 外に行くことを聞くと、母さんは私の服を勝手に選び出す。私には服を選ぶ権利がない。本人曰く、センスのない服を着ないで欲しいからとのこと。


 その隙に、花火とカッターを鞄に忍ばせる。プランBとは、外で花火を解剖することなのである!


 夏はさらに勢いを増していて、外に出るだけで頭がクラクラする暑さだ。神社の長い階段を乗り越え、山に着く。森の日陰が心地良い。

 花火を置き、昨日の解剖リベンジをする。相変わらず外殻は硬く、中を開くことができない。ならば!カッターを横に倒し、鉛筆削りの要領で剥がす!


 削り方を変えるだけでこんなに違うのか。外殻はぱらぱらと赤黒い粉になって剥がれた。その粉から火薬の匂いがする。推定火薬を容器の中に集める。


 さらに花火を削っていくと、木が出てきた。おそらく、持ち手の竹串だ。ずっと作業をしていると、遠くから女性のうめき声が聞こえだした。

「うぅ〜〜〜〜ぅ〜〜〜……」

 苦悶に満ちた声色で、絶えることなく聞こえる。

 

 当たりを見渡す。どうやら向こうで新幹線が車庫に格納されているようで、その音が人の声っぽく聞こえているだけだった。また幻聴が悪化したのかと焦った。やはり幽霊も神もいないのだ。


 一本の花火を全て剥がすと、結構な火薬が取れた。ようやく発射テストができるようになった。これにて十一日目の報告を終了する。

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