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第六十五話 ガーとの決着

 俺の目の前に青い火の玉が発生して……いきなり爆発した。


「ピュ……!」


 いつもよりも大きな爆発だったため、俺自身も70ほどダメージを負って池の対岸まで吹き飛ばされてしまった。

 なんとか体勢を整えてから、【フレア】を使ったほうまで戻ってガーを探す。

 ガーが飛んでいったであろう方向を見たら、池の外の地面の上に横たわって口をパクパクさせているガーを見つけた。


 全然じたばたしてないので不思議に思ってステータスを見たら、体力はまだ半分近くあったが状態異常のところに麻痺とあった。

 体が痺れているためにその場から動くことができないのだろう。

 かろうじて動く口を必死にパクパクさせているようだった。


 思い付きから始まった作戦だったが、結果的にはうまくいったな。

 しかも麻痺状態にするというおまけつきだ。

 逃げられる心配がなくなったので、麻痺状態にできたのはすごくありがたい。


 ガーを倒す前に、食用可能なのかどうか【鑑定】先生に聞いてみた。

 一応食用は可能だが、住んでるところの水質や食べたものによって味が結構違うみたいだ。

 ここの池は水質がいいから、おいしく頂ける可能性が高いらしい。


 いつも木の実ばっか食べてるから忘れがちだが、魔物の肉などは食べるだけでも経験値が貰える。

 ガーくらいの強さの魔物だったら、食べるだけでもそれなりにもらえるのではなかろうか。


 ガーにとどめを刺す方法だが、俺が何もしなくても勝手に窒息死するだろう。

 ガーは山田さんと違って、エラ呼吸しかできないからな。

 それでも念のため、【サンダーボール】を何発か当てておいた。

 これでもう麻痺状態が治ったりすることはないだろう。


 五分ほど経つと、ガーが苦しそうにすごい勢いで口をパクパクさせだした。

 ステータスのほうを見ると、ガーの残り体力の減りがどんどんと早くなっている。


 それから二分ほどすると、ガーは動かなくなった。

 残り体力も、きっちりと0になっている。

 無事に倒せたみたいだな。


 今回の戦いは、ひとつひとつの行動がうまくつながったからこそ勝つことができた。

 最初は、【ダーツフィッシュ】で突っ込んできたガーを、【フレア】を暴発させたときに発生する爆風で池の外まで吹き飛ばして窒息死させようと考えていた。

 が、ガーが【ウォーターボール】の中を泳いだことで、魔力が切れるまでよけ続けることになってしまった。

 池の外まで吹き飛ばしても、【ウォーターボール】を使われたら簡単に池まで逃げられてしまうからな。


 だけど、その結果【ファイアーアロー】を当ててガーの冷静さを奪って、池の端まで簡単に誘導することができた。

 【サンダーアロー】を口内に放ったおかげで麻痺状態にできたから、【フレア】で吹き飛ばされたあとに地面を這って逃げれる可能性をなくすことができた。


 多分、この中のどれかひとつでもやってなかったら、ガーを倒すことはできなかっただろう。

 それほどまでにガーは強い相手だった。

 だけど、強いうえに不利な敵と戦ったという経験は、この世界で生きていくうえで必ず役に立つとはずだ。

 そういう意味では、今回ガーと戦えてよかったと思っている。


 と、考えるのはこの辺までにしてそろそろガーの下処理をするか。

 ほっといたら鮮度が落ちるだけだしな。


 まずは鱗を取っていこう。

 こんな硬い鱗があったら、切ったりする作業はできないからな。

 鱗は一枚一枚が大きいので、【ファイアーアロー】が刺さって割れたところから一枚ずつとっていった。

 この作業はかなり大変だったが、二十分ほどですべての鱗を剥がすことができた。


 次は頭を落とす工程だな。

 ガーは一メートルほどの長さをしていて、太さのほうは頭周りが二十センチ、一番太いところは二十五センチほどだ。

 鱗があったら頭を落とすだけでも大変そうだったが、すでに剥がしておいたため意外と簡単に落とすことができた。


 次に内臓を取り出していく。

 魚や動物の内臓なら見ても平気なので、問題なく作業することができた。

 魚の三枚おろしとかで慣れていてよかったな。


 内臓をきれいに取り出したら、足の爪をきれいに洗う(切る作業などは爪でしているため)。

 そして、ガーの身を三枚におろしていく。

 ガーは骨と内臓の割合が多く、身の部分は思ってたよりも少なかった。

 それでも俺が食べる分には問題ないほどの量だけどな。


 次はいよいよ加熱調理だ。

 枯葉や枝を集めて、そこに火をつける。

 おろした身は洗ってから小さな塊に切り分け、それを翼で持って焼いていく。

 ちなみに翼ごと焼いているが、俺は【炎属性耐性Lv8】があるので全然平気だ。

 フライパンがあれば調理は楽になるが、あったところでうまく持つことができないからどうでもいいか。

 ……すみません。嘘つきました。

 本当はフライパン使いたいです。


 いい感じに焼けたらさっそく食べていく。

 焼いたのを置いておく皿なんかはないので、焼いたらすぐ食うというのを繰り返す。


 肝心のガーの味だが、少し臭みはあるものの結構さっぱりしていておいしい。

 白身魚みたいな感じだな。

 普通に焼くだけならレインボーフィッシュのほうがうまいが、ガーのほうは調味料なんかを使えばもっとおいしくなるだろう。

 フランス料理なんかに合うかもしれない。


 魔獣が匂いにつられてやって来たりしないか気をつけつつも、ゆっくりと食事を楽しむことができた。



パソコンの更新に時間がかかって投稿するのが遅くなりました。



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いつも読んでくださりありがとうございます!
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こちら新作です!

タイトル『好き勝手スローライフしていただけなのに伝説になってしまった件~異世界転生させられた先は、世界最凶の魔境でした~』

ほのぼのギャグコメディ全振りのスローライフモノとなっております!
強すぎる主人公が無自覚?に無双しながら楽しく暮らす作品が好きな方はぜひ読んでください!!

また、peepにて拙作『不知火の炎鳥転生』がリリースされました!!!

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作品ページはこちら

超絶面白く仕上げているので、ぜひ読んでみてください! 青文字をタップするとすぐに読めます!
― 新着の感想 ―
[気になる点] 【熱耐性Lv8】と書いてあります。
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