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第六十三話 池の主たちとの戦い

 見たことのないスキルや気になるスキルがあるし、まずはいつも通りに情報収集をするべきだな。

 いつも通り、種族説明から見ていくか。


 【デーモンアリゲイトフィッシュ D+ランク】

 【森の中などの大きめの池に住んでいることが多い巨大怪魚。鋭い歯がたくさん生えており、体は頑丈な鱗でおおわれている。そのため物理攻撃にめっぽう強い。配下の魚を使って狩りをする。凶暴な性格をしている。】


 次は固有スキルの【防雷鱗】だ。


 【電気を通しにくい鱗で、雷属性の攻撃から身を守る。雷属性の攻撃のダメージを六割ほどカットできる。】


 このスキルは厄介だが、全く効かないというわけではない。

 ダメージを減らされても、麻痺状態にしたりすることは可能だ。


 残りの気になるスキルは、【デスロール】と【ダーツフィッシュ】だな。

 スキル名から大体察せるけど、一応調べておきたい。



 【デスロール】

 【相手に噛みついたあと高速で体を回転させることで、噛みついた部位を相手から引きちぎる。】


 【デスロール】のほうは予想通りのスキルだったな。

 ちなみに、地球ではワニが噛みついたあとに回転するのをデスロールと呼んでいる。

 【デスロール】の説明と同様、噛みついた相手の部位を引きちぎるためにやるみたいだ。


 【ダーツフィッシュ】

 【高速で相手に突っ込み、体当たりまたは噛みついて攻撃する。水中で勢いをつけたあとに、空中に飛び出したりすることもできる。】


 鉄砲魚の攻撃のあとにこのスキルを使って突っ込んできたのだろう。

 これもなかなかに厄介なスキルだ。


 デーモンアリゲイトフィッシュを倒せるかはわからないが、少なくとも配下の鉄砲魚は倒すことができるだろう。

 逃げるかどうか判断するのは、それからでも遅くはない。


 鉄砲魚が一斉に俺に向かって水鉄砲を撃ってくる。

 素早く捕捉されにくい動きで飛行したので、一発も俺に当たることはなかった。


 水鉄砲をよけつつ、デーモンアリゲイトフィッシュのほうをしっかりと見る。

 デーモンアリゲイトフィッシュ……、長いからガーでいいか。

 ガーは多分、俺が水鉄砲をよけきれることくらい理解しているはずだ。

 だから最初の攻撃のように、水鉄砲をよけきったところに【ダーツフィッシュ】で攻撃してくるに違いない。


 予想通り、水鉄砲をよけきる瞬間に合わせてガーは突っ込んできた。

 水鉄砲は右斜め下から俺に迫っている。

 普通だったら左によけるところだが、左のほうにはガーが突っ込んできている。


 この状況でどちらの攻撃もよけるのならば、真下に急降下するのがいいだろう。

 水鉄砲は右下から斜めに迫ってきているので、真下に行けば当たることはない。

 ガーも左のほうに突っ込んでいるので、俺が真下に行けば軌道を変えて追いかけてくることはできないだろう。


 水面のほうに向かって急降下する。

 予想通り、どちらの攻撃もかわすことができた。


 攻撃が空ぶったガーは、ドボンと大きな音を立てて着水した。

 すかさずガーが着水した場所に向かって、多めに魔力を込めた【サンダーボール】を放つ。

 電気を通しづらい【防雷鱗】は厄介だが、全く効かないというわけではない。

 ダメージはあまり期待できないが、これだけ強力な【サンダーボール】を放ったら足止めくらいにはなるだろう。


 この間に、配下の鉄砲魚六体をすべて狩る!

 幸いなことに、六体とも水鉄砲を撃つために水面近くにいる。

 今なら楽に倒せるはずだ。


 通常より多めに魔力を込めた【サンダーアロー】を、それぞれの鉄砲魚に向かって1発ずつ放った。

 鉄砲魚はD-ランク高レベルだが、水鉄砲が厄介なだけでさほど強くない。

 特にステータスなんかは、Eランクの魔獣とも変わらない程度だ。

 それに、こいつらはガーとは違って電気を防ぐスキルなどは持っていない。


 放たれた【サンダーアロー】は、全て鉄砲魚に命中した。

 鉄砲魚はしばらくぴくぴくと動いていたが、すぐに動かなくなった。

 残り体力は六匹とも0になっている。

 俺の予想通り、水の中にいる奴に電気は有効だったようだな。


 鉄砲魚を倒したのを確認してすぐに自分のステータスを見ると、レベルが40まで上がっていた。

 ガーに対する俺のアドバンテージは、ステータスで俺のほうが上回っているというのしかなかったので、さらにステータスの差をつけれたのはでかい。

 これで多少はダメージを与えやすくなっただろう。


 ステータスを見終わったあたりで、ガーがまた突っ込んできた。

 ガーのほうに気を配るのもきちんとできていたので、余裕を持って【ダーツフィッシュ】を躱すことができた。

 レベルアップでステータスが上がったのも、ガーの攻撃を楽に避けれたことの一因だろう。


 でかい音を立ててガーが着水する。

 配下のほうは早々に倒すことができたが、ガーのほうはかなりきついな。

 特にあれだけ魔力を消費した【サンダーボール】で、大したダメージを与えられていないのがきつい。

 二十秒足止めできたところで、大ダメージを与える手段がなければ意味がないだろう。

 どうにかして別の攻撃方法を見つける必要があるな。


 ガーの残り体力は、367/452だ。

 それに対して、俺の残り魔力は312/516だ。

 適当に【サンダーボール】を撃ちまくっているだけでは、勝つことはできないだろう。

 


昨日のPVが3万をこえてました。

ここ最近、鳥転を読んでくださる人が一気に増えているのでうれしいです。

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