↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

45/211

第四十五話 異世界人との初接触

「あー疲れたぁ。そろそろ休憩しようよ」

「まだ調査を始めて二時間ぐらいしか経ってないだろ」

「うん。アリスはいつももう少し頑張ったほうがいいと思うよ」

「せめてあと三十分は頑張ろうぜ」

「もう無理。死んじゃう」

「この前高級スイーツおごるって言ったときは、四時間くらいぶっ通しで動いてただろ」

「あの時のアリスはいきいきとしてたね」

「あの時はあの時、今日は今日よ!」

「はいはい、もうちょっとは頑張れよ」


 あー、人の声がする気がする。

 俺は疲れてるんや。

 もう少し、いやもう一時間寝させて……。

 え!? 人の声!?


「ビュェ!?」


 慌てて飛び起きたら変な声が出てしまった。

 だが、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

 人の声がしたほうを見ると、三人の人間がいた。

 相手がどういう人間かわからない以上、警戒すべきだろう。

 最悪の場合、捕まって売られたり殺される可能性もある。

 俺って貴族が大金を出してでも欲しがるような種族だしな。


「今変な音がしたよな? 声みたいな」

「うん。結構強い気配を感じる」

「確かに何かの気配がするわね」


 人間のほうも俺に気づいたみたいだ。

 銀髪の女の子の言葉から考えると、俺の気配を感じ取ったことで気づいたみたいだな。


 俺の巣がある木は枝や葉っぱが少ないので、すぐに三人の人間に見つかってしまった。

 目と目が合うが、お互いに沈黙状態が続く。

 緊急事態なので、目と目が合うBGMを流している暇はない。


 沈黙の中、最初に口を開いたのは金髪の女の子だった。

 ケモ耳としっぽが生えているので、ファンタジーで定番の獣人という奴だろう。

 赤っぽいきれいな瞳をしている。


「何この生き物? めっちゃ可愛いんですけど!」


 え? 何、俺かわいいの?

 金髪の女の子の予想外の発言にびっくりしてしまった。


「おいアリス! そいつは野生の魔物だ。不用意に近づかないほうがいいぞ」

「大丈夫だよ、ゼスト。警戒されてはいるだろうけど、私の【敵意察知】は反応してないから」

「そうなのか。リアが言うなら大丈夫なんだろうが、野生の生き物に不用意に近づくのはやめたほうがいいだろ」

「ゼストの言う通りだよ、アリス。鳥さん困っちゃってるよ」

「え?」

「急に大きな声出したから鳥さんびっくりしてるよ。ちゃんと謝って」

「え、えーと、ごめんなさい?」


 アリスと呼ばれていた金髪の女の子が、謝りながら頭を下げてきた。

 俺もつられて頭を下げる。

 どういたしまして? いや、なんかおかしい。

 寝起きで頭がちゃんと働いてないぞ、俺。


 それよりも、【敵意察知】に反応がないってどういう意味だ?

 なんかのスキルのことなんだろうか?


「なんで鳥のほうも頭下げてんだ?」

「さあ」


 何でといわれましても……。

 しいて言うなら日本人だから、だな。

 日本人の固有スキルである『頭を下げられたらつられて自分も下げてしまう』が勝手に発動したんだよ。


「鳥さん、うちのアリスが大声出してごめんね」


 びっくりして目が覚めたぐらいだし、そんなに謝らなくてもいいんじゃないか?

 俺鳥だし、人間じゃないのに礼儀正しいんだな。あの銀髪の女の子。

 別に怒っているわけじゃないので、翼でグッドポーズを取りながら大きくうなずいておいた。


「もしかして言葉が分かっているのか?」


 俺が頷いたのを見て、男の人が驚いた様子で聞いてきた。

 この男の人は黄色い瞳に白い色の髪の毛をしている(しらがじゃないで)。

 とてもイケメンでケモ耳としっぽが生えている。

 体型は理想の細マッチョって感じだ。


 言葉が分かっているのかという質問に対して、「ピュイ」と返事を返しながらうなずいておいた。

 この人たちは魔獣絶対殺すマンではなさそうだから、なにかコンタクトを取ることができるかもしれないな。

 もしかしたら、なにかこの世界の情報でも教えてもらえるかもしれない。


「本当に分かっているみたいだな」

「鳥さん、アリスのこと許してくれてありがとう」


 男の人は驚いていて、銀髪の子は嬉しそうにしている。

 今のうちに【鑑定】しておくか。

 まずは白髪(はくはつ)の男の人からだ。


------------------------


種族:獣人(白狼) Lv46

名前:ゼスト

状態異常:なし


体力 :934/934

魔力 :318/318

攻撃力:623

防御力:598

魔法力:154

素早さ:616


固有スキル

【身体強化】


スキル

【切断Lv6】【斬撃波Lv5】【受け流しLv5】【剣術Lv7】【体術LV3】【家事Lv5】【気配察知Lv4】


耐性スキル

【水属性耐性Lv2】【毒耐性Lv2】【物理耐性Lv1】


称号

【期待の冒険者】【大剣使い】【優しい料理人】


------------------------


 ステータス高っ!

 いきなり攻撃されてたら、確実に逃げられずに死んでたな。

 この人たちが魔獣絶対殺すマンじゃなくてよかったよ。

 最悪、自分が死んだことにすら気づけずに鳥生が終わっていた可能性もあったからな。


 ……あれ? もしかしてほかの二人もこれぐらい強いのでは?


------------------------


種族:獣人(狐) Lv45

名前:アリス

状態異常:興奮


体力 :845/845

魔力 :764/764

攻撃力:311

防御力:487

魔法力:683

素早さ:654


固有スキル

【身体強化】


スキル

【風魔法Lv7】【土魔法Lv6】【次元収納Lv5】【棒術Lv3】【魔力制御Lv4】【気配察知Lv4】


耐性スキル

【風属性耐性Lv3】【土属性耐性Lv2】【毒耐性Lv2】【魔法耐性Lv1】


称号

【期待の冒険者】【おてんば魔導士】【魔法の天才児】


------------------------


 予想通りこの子もめっちゃ強かった。

 というか、状態異常の興奮って何に対してだよ。

 最初の発言から考えると、かわいいものを見つけて喜んでるってことだよな?


 それよりも気になったのが、スキル欄にある【次元収納】というやつだ。

 調べてみると、別次元の空間を作ってアイテムを入れるスキルらしい。

 いうなれば、ラノベで定番のアイテムボックスだ。


 習得はとても難しいそうなので、スキルレベルが5もあるアリスはかなりの天才なんだろう。

 俺も使いたいが多分無理だろうな。


------------------------


種族:エルフ Lv45

名前:リア

状態異常:なし


体力 :882/882

魔力 :723/723

攻撃力:276

防御力:478

魔法力:673

素早さ:691


固有スキル

【千里眼】【操木術】


スキル

【弓術Lv7】【遠距離狙撃Lv6】【風魔法Lv7】【気配察知Lv4】【敵意察知Lv6】【罠察知Lv5】【罠解除Lv4】【隠密Lv4】【家事Lv3】


耐性スキル

【風属性耐性Lv4】【毒耐性Lv2】


称号

【期待の冒険者】【礼儀正しい子】【狙撃手】


------------------------


 やっぱり銀髪の子、リアも強かった。

 種族がエルフだったので、耳を見てみたらちゃんと長かったので感動した。

 そのほかの身体的特徴は、ショートヘアで瞳がきれいな水色をしていることぐらいだ。


 全然関係ない話になるが、エルフって森に引きこもって排他的な感じだと思っていたが、この世界のエルフはそうでもないのかもしれないな。


 【高速思考】をフル活用して三人のステータスを【鑑定】した。

 最初は俺に対して警戒しなさすぎではと思ったが、リアって子が持ってる【敵意察知】で俺に敵意がないことが分かったから警戒してなかったみたいだ。

 それに、もし俺が急に攻撃したとしても、この三人のステータスなら問題ないだろうな。

 【気配察知】で俺の強さがある程度わかっているからこそ、余裕な態度を取れるのだろう。


 もし出会ってすぐに戦う姿勢を見せていれば、逃げる間もなく殺されていただろうな。

 飛んで逃げようにも、魔法や弓ですぐに撃ち落とされていたはずだ(敵意を見せた場合)。

 そもそも、自分たちより圧倒的に遅い相手に、速さで翻弄されることはないだろう。


「もう我慢できない。もふもふさせてください!」


 突如、アリスがとんでもないことを言い出した。

 しかも、日本人の固有スキルその②である『困ったときはDO・GE・座』までしている。

 この世界にも土下座の文化あるんだ。


「おい、アリス。何変なこと言ってんだよ」

「そんなことを言ったら鳥さん困っちゃうよ」

「まずこの鳥が俺らの言葉を理解してる時点でだいぶおかしいが、もふもふさせてという意味が伝わるのか?」


 仲間に止められても土下座で頼み続けるアリス。


 戦いになったら勝ち目はないので、逆らって敵対するのだけは避けたい。

 これまでの感じだと拒否しても大丈夫そうだけど、それ以前に必死に頼んでいるのがひしひしと伝わってくる。

 どうしよう……。

 日本人の固有スキルその③である『強く頼まれたら断れない』が発動してしまったよ……。



名前を決めるのにめっちゃ時間かかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつも読んでくださりありがとうございます!
↑の【☆☆☆☆☆】を押して評価していただけると作者が喜びます!

こちら新作です!

タイトル『好き勝手スローライフしていただけなのに伝説になってしまった件~異世界転生させられた先は、世界最凶の魔境でした~』

ほのぼのギャグコメディ全振りのスローライフモノとなっております!
強すぎる主人公が無自覚?に無双しながら楽しく暮らす作品が好きな方はぜひ読んでください!!

また、peepにて拙作『不知火の炎鳥転生』がリリースされました!!!

html>


作品ページはこちら

超絶面白く仕上げているので、ぜひ読んでみてください! 青文字をタップするとすぐに読めます!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。