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81.エピローグ.双子星
断続的且つ、幾何学的に再配置を繰り返すビル群の中に、いくつかドーム状の部屋を二つ持つ建物があった。
一方の部屋からもう一方の部屋へと移動する老人が一人。すべてが管理されている機械仕掛けの部屋に入ると、中央にテーブルと椅子が床から伸びてくる。腰掛けると、テーブルの机の上に地球上には存在しない文字ががふわっと浮かび上がった。老人はそれを目視する。
❝双子星のリスト……コニルスト・ゲルシアード……百パーセント、サジャード・ルゴ-スト……九十五パーセント、パルアスト・アグドラ―ド……零パーセント❞
老人が「パルアスト・アグドラ―ド」の文字列をなぞると、老人の背後に轟音とともに天井からスクリーンが出現し、その美しい星を映し出した。
一つは、アグダラ……。そしてもう一つは、地球だ。
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老人は思索するが、行動には移さない。 一つ上のレイヤーの存在という立場上、直接的な干渉は出来ない。当事者たちの自律的な行動によって道が切り拓かれるのを待つしかない。 それは宇宙の摂理に刻まれた、不干渉の原則なのだ。
――第一部 完




