生徒会長
ノエルを引き連れ生徒会室へ入ったユフィーアは早速ノエルを叩き起した。
「うぐっ?!おい!俺が誰か知っての⋯⋯っ?!」
「おはようございます!ノエル・テラ・ブライト様!」
「ひぃぃぃっ!ユフィーア・エスプリア!お前がなぜっ⋯⋯!」
「私、今から初めての取り締まりなんです!初めての事って心が踊るじゃないですかっ!なので早速ですが始めさせていただきます!」
「いや、待て⋯⋯俺は何も⋯⋯」
言い訳をしようとするノエルの言葉を遮り、ユフィーアは笑顔で言ってあげた。
「よろしくお願いしますね!」
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そこからの事情聴取は最悪だった。
文句を言えばユフィーアは、水の玉をぷかぷか浮かばせたり、黙秘を続けると火の玉を顔の前に近づけられたり散々だった。
(くそっ⋯⋯ユフィーア・エスプリアめ、絶対にこいつだけは許さねぇ⋯⋯痛っっ!)
「おいっ!何するんだ!」
「今、余計な事を考えていましたね?」
「お前、心が読めるのか?!」
「⋯⋯やっぱり」
(こいつ笑ってやがる⋯⋯何なんだ、無詠唱で魔法を使ったり心を読んだかのように⋯⋯ん?無詠唱⋯⋯?)
ノエルは授業を思い返す。
「まずは、魔法の基本中の基本、詠唱についてです。詠唱とは、魔力を編み魔法陣を組み上げる為に必要な魔言です。口に出す事で言葉で魔力を編む方法。これが一般的です。
中級、上級魔法使いになると短縮詠唱と言う者を使い詠唱を省略したりもします。
省略をすれば単語で発動出来る魔法もあるんですよ。そして、これは頭の片隅にでも入れて置いてください。ほとんど使用者の居ない無詠唱。これは、この国の魔女様達の様な方たちしか使えない詠唱をしないで魔法を使う方法です。無詠唱で魔法を行使する者は全て圧倒的な強者だと思いなさい。」
(こいつ、無詠唱だったよな⋯⋯?いや、ファイアボールは詠唱してた様な⋯⋯)
「また、考え事ですか?」
「あ、いや、」
「まぁ、いいですよ。事情聴取は終わったので最後に処罰を決めるんですが、どうしましょうか?」
ユフィーアがニコニコでノエルに問うた時、扉が開く音が聞こえた。
振り返るとそこには、純白な髪を靡かせた長身の男性が居た。
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「こんにちは、ロベリア会長」
「あぁ、それよりエスプリア総務、何を?」
「学園内での暴力、魔力の使用で事情聴取をしていました。今、処罰を下そうと思っていた所です。」
「そうか、名前は?」
「こんにちは、ロベリア会長⋯⋯わ、私は2-Aのノエル・テラ・ブライトです。」
「ノエル・テラ・ブライトへ処罰を下す。罰としてユフィーア・エスプリアの下で働くように。以上。」
「えっ⋯⋯ロベリア会長、私は⋯⋯」
「嫌なのか?ユフィーア・エスプリア。」
「いえ、そうではなく何故私の下に?」
「⋯⋯お前の底がしれんからだ。」
「え⋯⋯すみません、今なんと?」
「もうすぐ会議が始まる。直ぐに準備をしろ。ノエル・テラ・ブライトはユフィーアの後ろに控えていろ。」
「はい⋯⋯」
生徒会室を片付けながらユフィーアは考える。
ユリウスはなんと言ったのか、なぜ自分の元なのか、
考えてもよく分からないが、まぁ何かしら理由があるんだろう。
一応警戒をして置こう。
そんな事を考えていると次々に生徒会室へ人があつまり、それぞれの席へ着く。
席が埋まると、ユリウスが口を開く。
「全員集まった所で早速だが会議を始める。今日の議題は近々に行われる"伝統祭"についてだ。」




