第46話 銀花姫と水の龍
第46話 銀花姫と水の龍
アバロンから転移魔法で戻ったフェリシアは
アリエルからお礼を言われたのだ。
アリエル「フェリシアお姉さまこの前の雨ごいはありがとうございます」
アリス「でも雨ごいじゃ一時的に雨を降らせても気候レベルまでは変わらないわよ」
フェリシア「それはそうなんだけど……そうだ!」
エリザベス「ものすごく屋な予感がするのですけど」
フェリシア「クリスベルの守護龍ユスティアって水の天候を統べる存在でしょ~」
エリザベス「まさか、守護龍ユスティアを行使するつもりなの?伝説の龍なのよ考え直しなさい」
フェリシア「でも、この前会ったよ~」
アリス・エリザベス・セリーニ「へっ?」と名が抜けた返事をしてしまい
フェリシア「なんかいいおじいちゃん龍って感じだったよ」
サクラ「会ったの?守護龍ユスティアにあの龍って盟約でクリスベル王家の者しか会えないはずよ」
フェリシア「だって私。神子だしクリスベルの王女の娘だよ」
サクラ「一応王家に連なるのね。 でもそんな危険なことするのならだれ感じ相談しなさい」と珍しく真剣なサクラの剣幕に押され
フェリシア「ごめんなさい」としゅんと謝るのだった。
アリエル「守護龍ユスティア様ってクリスベルの守護龍ってことはアルミフィお母さまや私も該当するの?」
フェリシア「そこまではわからないよ~」
エリザベス「でも伝説の守護龍なんて呼び出して怒らせて暴れたら洒落にならないわよ」
フェリシア「でもあの龍クリスベルを見守っていたのに滅びちゃったから他のものを見守りたいって言っていたから大丈夫だよ~」
そんなわけで半信半疑だけど守護龍ユスティアの召喚をする前に守護龍の住処に転移魔法で向かったフェリシアたちだった。
ユスティア「人の子よ久しぶりだな」重厚(じゅうこう で 荘厳な 響きが、
威圧感 が違う、 存在感が違う。見るものを畏怖させる巨大な蒼き龍の姿があった。
フェリシア「ユスティアおじいちゃん」
ユスティア「おお!フェリシアか」
フェリシア「おじいちゃん引越ししない? 見守るものが少なくて寂しいんでしょ」
ユスティア「今更クリスベルの地を離れてどこに行くのじゃ?」
フェリシア「砂漠の国クリスラールだよ~」
ユスティア「クリスラールじゃと?」
フェリシア「クリスベルは滅びちゃったけどアルティア・クリスラールと二つの国として受け継げられたんだよ」
アリエル「守護龍ユスティア様。お願いします」
ユスティア「ほう。汝はフェリシアと同じくクリスベルの血が感じられる。 汝が王か?」
アリエル「お父様が王様です。 お母さまがクリスベル最後の王女でした」
ユスティア「汝はアルミフィーの娘か、ルフィアは逝ったのか……」
アリエル「守護龍ユスティア様。アバロンの地を見守ってください」
ユスティア「まあ、暇じゃからいいだろう。 50年ほど様子見て見守るに値しないのなら勝手に去っていくぞ」
アリエル「ユスティア様ありがとうございます」
ユスティア「それでクリスラールとはどこにあるのじゃ?」
フェリシア「いきなりテレポート!」
ユスティア「!!熱いのじゃ! なんだここは?」
フェリシア「砂漠地帯だよ~」
ユスティア「これは水の恵みをもたらすには大変じゃ」
とりあえず目についた砂漠のくぼ地に大量の水を呼び出して湖にして守護龍ユスティアが住み着いたのだった。
突然の出来事だったのでクリスラール王国が大騒ぎになったのはいうまでもなかった。




