第44話 銀の花は一つ上の階段を上る
第44話 銀の花は一つ上の階段を上る
冬が明けて春が訪れ、 フェリシアたちは1年生から2年生に進級したのだった。
フェリシアたちの銀花亭はユグドラシルとアルティア内の政治事情で、女の子の貴族の子女用の寮としての面も持っていたのだ。
フェリシア(一応神子)、エリザベス(第二位都市と領主の娘)、セリーニ(同盟国の大貴族の娘)、アリス(同盟国の王女)という顔ぶれがそろっていたのだ。
一応害がないと判断されたものは入寮が許されていた(ネフィル・カイト)と監視役のサクラ・ルーナで構成されたいました。
2年生になって、 アリエル=クリスラールという下級生の女の子が銀花亭のメンバーに加わったのだ。
彼女はフェリシアのいとこにあたりクリスラールの第一王女の身分にある女の子だった。
フェリシアと同じく銀髪だったが、 ややきつい感じの目つきの女の子で、母や叔母譲りの銀髪少女だった。
自己紹介会となり
フェリシアから順番に自己紹介をしていくのでした。
フェリシアが「アルティアで神子をやっているフェリシアだよ~。 光魔法と裁縫と跳躍が得意だよ」と明るく紹介して
次にアリスが「グルーニェ王女のアリスよ。 研究が進んでいる国だから、爆弾とか作るのが得意です」
3人目にセリーニが「アリエル様お久しぶりです。 カエシウス侯爵家のセリーニです。 死霊魔術が得意です」と同国で合ったことがあるようだった。
4人目にエリザベスが「レーヴァント辺境伯家のエリザベスですわ。 母がイストリアの領主をやっていますと紹介しているところで、
フェリシアが割込み「特技はドリル魔法と、石化の魔眼とファイアーブレスだよ~」
———―ゴチン とフェリシアの脳天に拳骨が落ちた。
アリエル「まさか、ドリルの神子様!」と驚くのだった。
エリザベス「神子様って!」
アリエル「領主ミランダ様譲りのドリルヘアー。 ドリルお姉さまと呼んでいいですか」
といきなり言われて戸惑うエリザベス
エリザベス「いやー。 ドリルはやめてー。 せめてお姉さまにして」
アリエル「わかりましたお姉さま」
と謎の信仰心を見せたアリエルだった。
さらに自己紹介が進み。
ルーナ「今年から1・2年の特別号同クラスの担任になるルーナ=ベーカーです。一般教養担当です」と恭しく一礼する。
サクラ「貴方たちの副担任になるサクラ=アキヅキです。魔法全般の担当よ」
アリエル「大賢者様?」
フェリシア「そういえばサクラさんって大賢者だったんだっけ」
サクラ「フェリシアちゃんあとで覚えてなさい」
ネフィル「なぜか銀花亭に出入りしているネフィルです。 孤児院出身です」黒髪の少年が紹介した。
カイト「俺は4年生なんだが、船乗り商人の息子だったカイトだ」 と赤髪の少年が自己紹介した。
ルーナ「これで全員ね、今日はパーティーにしましょう」
———― 料理が運ばれてきて
フェリシア「なにこのエリザベスちゃんみたいな食べ物?」 とフォークにぐるぐるスパゲッティを巻きながら聞いた
サクラ「私の故郷の方で食べられていたスパゲッティって食べ物よ」
フェリシア「エリゲッティ?」
———―ゴチン
フェリシア「痛いよ~」
エリザベス「食べ物を粗末にしないのよ!」とおこられたフェリシアだった。




