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航図無限 ~最弱の水夫、ただ《道具超強化》だけで七つの海を制した男~  作者: 伝説の男前
第七部:最終強化編

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第70話 最終決戦・開戦

決戦の朝、世界海洋連邦のすべての勢力が、その総力を結集していた。


王国海軍、大商会艦隊、私掠船同盟、島嶼連合、海洋教団――かつて対立していた者たちが、今、ひとつの目的のもとに、集結していた。


「これより、世界の均衡を守るための、最終決戦を開始する!」


イザベラの号令が、集結した大艦隊全体に、力強く響き渡った。


もう一人の管理者が、世界の地図そのものを書き換えようとしている場所――それは、かつて蓮たちが訪れた、大渦潮のさらに奥、これまで誰も足を踏み入れたことのない、世界の深奥だった。


「あそこか……」


白鯨号の甲板から、蓮は、遥か彼方に見える、異様な光の柱を見つめた。空と海を貫くように立ち昇るその光は、まるで、世界そのものを、内側から作り変えようとしているかのようだった。


『よく、ここまで来ましたね』


もう一人の管理者の声が、静かに、しかし確かな存在感を持って、艦隊全体に響き渡った。


『ですが、もはや、私の計画を止めることは、できません』


「やってみなければ、わからない」


蓮は、静かに、しかし確かな決意を込めて答えた。


『相変わらず、愚かなまでに、真っ直ぐですね』


もう一人の管理者は、静かに、しかし冷たく続けた。


『では、見せてもらいましょう。あなたの理解が、私の理念に、どこまで対抗できるのかを』


その言葉と共に、光の柱の周囲に、これまで見たどの兵器とも異なる、異形の存在――もう一人の管理者が生み出した、防衛のための力の集合体が、次々と姿を現していった。


「来るぞ! 全艦、戦闘態勢!」


イザベラの号令のもと、統合された大艦隊が、一斉に、迎撃の構えを取った。


「導きの目、最適な戦闘配置を!」


強化された羅針盤が、これまでにない規模の艦隊運用を、瞬時に導き出していく。王国海軍、大商会艦隊、私掠船同盟、島嶼連合――それぞれの艦隊が、まるで、ひとつの生き物のように、連携して動き始めた。


「うおおおおお!」


ガイウスと獅堂グレンが、真っ先に敵陣へと切り込んでいく。二人の規格外の剣技が、異形の存在たちを、次々と打ち払っていった。


蓮もまた、これまで積み重ねてきたすべての理解を注ぎ込み、艦隊の砲、船体、あらゆる装備の性能を、限界まで引き出していった。


戦況は、これまでのどの戦いよりも、熾烈を極めていた。だが、統合された五大海洋勢力の力は、確かに、もう一人の管理者の生み出す脅威に、着実に対抗していった。


『……面白い』


もう一人の管理者の声に、初めて、わずかな驚きの色が滲んだ。


『これほどまでに、多くの者たちが、一つの意志のもとに結集するとは』


「これが、俺たちが積み重ねてきたものです」


蓮は、静かに、しかし確かな誇りを込めて答えた。


「あなたが言う『秩序』とは違う。でも、これこそが、俺たちが信じる、本当の意味での――強さです」


その言葉に、もう一人の管理者は、静かに、しかし確かな苛立ちを滲ませた。


『ならば、その強さとやらが、本物かどうか――今ここで、証明してもらいましょう』


その言葉と共に、光の柱が、これまでにない、強烈な輝きを放ち始めた。


世界の均衡を賭けた、本当の最終決戦が、今、その本格的な幕を開けようとしていた。


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