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「主人公である“ヒロイン”を操作し様々な手を駆使して“攻略対象”と仲良くなっていき、それを“悪役令嬢”が邪魔をしてくるけどそれに打ち勝ちハッピーエンドをむかえる、というのが乙女ゲームで、クリスはその“悪役令嬢”、私は“攻略対象”なんだね?

 “攻略対象”は複数人いて、クリスの兄のベルンハルトもそうだ、と

 申し訳ないけど私にはそのゲームの楽しさがあまり分からないかな」


 よく、よく私の拙い説明でそこまで理解してくれました!

 それでですね


「このゲームの楽しさは、疑似恋愛を楽しむことですよ」


 多分、と心の中で付け加える


「主人公を自分に置き換えて、攻略対象との恋愛を楽しむんです

 まぁ、乙女ゲームをやっている人が全員その楽しみ方をしている訳ではないとは思いますがね」


 まぁ、多少適当な事を伝えてもきっとバレないでしょう

 そう思っていると、オスカー様が少し不機嫌そうに、ふぅん?、と言うのが聞こえた

 え、なんで不機嫌になったのですか

 もしかして適当言ったのばれました?

 そう考えた私は謝ろうと口を開けたけど、私の口から声が発するよりもオスカー様が喋りかける方が早かった


「その乙女ゲームってやつをクリスもやっていたんだ?」


 やっていたのは前世の私ですがね、と思うもそれは言わず肯定の返事をした

 やっていなければここが乙女ゲームの世界だとか分かりませんよね!

 とか何とか思っているとオスカー様が質問をしてきた


「クリスは、そのゲームの中で誰が好きだった?」


 は?

 なんですか、その質問は

 んー、好きなキャラですか


「オスカー様、ですかね

 と言うよりはオスカー様しかルートをクリアしていないので比べようもないと言うべきなのでしょうが」


 後で思うと、後半部分はいらなかった気がする


「私しかクリアしていない?」


「はい

 オスカー様がメインヒーローだったので」


 オスカー様の疑問に理由もつけて返事をしたけれど、理由は言わなくても良かったと思う、うん





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