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太陽が昇らない国の物語(仮)  作者: 岸田龍庵
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脱出

【南海の孤島】

 

島のあちこちから火柱が上がる



【マリア・アズーラ号甲板】


ジェス:「なんだありゃ?」

はじけ飛んだ島の破片が砲弾のようにマリア・アズーラ号の周りに落ちる




【南海の孤島 謎の研究所前】


研究所を脱出してきたグレイス、フレア、ファロス


フレア:「ヒューマ」

ファロス:「ヒューマ、馬鹿者が」

唇をかみしめる父のファロス

グレイス:「あれは!」

破片をよけながら全速力で向かってくる青い一つ星の帆。




【マリア・アズーラ号甲板】


見張り:「船長いました。無事ですグレイス様です」

ベルタ:「航海図もない所まで来た甲斐があったわね。みんな、つっこむよ」



【南海の孤島 砂浜】


砂浜に走り降りるファロス達。砂浜に小舟が近づいてくる

ジェス:「旦那(だんな)、急げ」

グレイス:「遅かったじゃない」

一行にヒューマとサーラいないことに気が付くジェス

ジェス:「ヒューマとサーラは」

答えられない一行



【南海の孤島】


巨大な火柱が天を突き破るくらいの勢いで立ち上る




【謎の研究所 地階下層部 神の像の前】


 崩壊(ほうかい)寸前の研究所。動かなくなった神の像の前。横たわったままのサンタナ。よれよれになりながら、息子を抱きかかえるサンタナの父


サンタナの父:「息子よ。そなたはまだ死んではならぬ」

答えないサンタナ

炎が神の像を包む




【南海の孤島 砂浜】


島を(つらぬ)く火柱を見つめる一行

ファロスに食ってかかるジェス

ジェス:「なんで止めなかったんだ!あんたの息子だろ!」

グレイス:「やめてジェス」

ファロス:「もう、誰にも止められないんだ。俺にもフレアにも」




【南海の孤島 上空】


巨大な火柱が嘘のように消えていく




【南海の孤島 砂浜】


消えていく火柱を見る一行

グレイス:「あれは?」

光る球体が放物線を描いて、砂浜に落下してくる



【南海の孤島 上空】


全身が黄金に光るヒューマ

しっかりとサーラを抱きかかえている




【南海の孤島 砂浜】

上空を飛ぶ光る球体をにらむファロス

ファロス:「ヒューマだ!」

ジェス:「何だって?」




【南海の孤島 上空】


猛烈なスピードで砂浜に迫る光るヒューマ




【南海の孤島 砂浜】


ファロス:「みんな逃げろ!」

砂浜に激突するエネルギー体のヒューマ

はじけ飛ぶ砂浜

はじき出されるジェス、グレイス、フレア、ファロス

舞い上がり、舞い落ちる砂

砂浜に空いたクレーター




【南海の孤島 砂浜 クレーター】


壮大に穴を開けたクレーター

中心にサーラをしっかりと抱きかかえたヒューマがいる




【クレーター 開口部】

        

クレーターを覗き込んでいるジェス、ファロス、グレイス、フレア

フレア:「ヒューマ・・・?」

ファロス:「ヒューマ!」




【クレーター中心】


眠りから覚めるように目を開けるヒューマ

サーラ:「・・・うん」

うっすらと目を開けるサーラ

ヒューマ:「サーラ・・・」

サーラ:「ヒューマ?」

立ち上がる二人

お互いを見つめて確認し合う二人

ヒューマ:「サーラだよね?」

サーラ:「ヒューマ、よね?」

手を握ったり開いたりしているヒューマ

ヒューマ:「俺は、どうしたんだろう?」

サーラ:「・・・」




【クレーター開口部】

        

クレーターを覗き込んでいるフレアとファロス

フレア:「あなた・・・」

ファロス:「信じられない」

視線の先に遠目で息子が見える

ファロス:「あの、エネルギーを飲み込みおった」

読了ありがとうございました。

まだ続きます

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