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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
漆ノ章 ~PROJECT XX~

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729/852

chapter729 話の始まり

 クインの言葉に女性は思い至ったような顔をする。


「ゴミ溜めは良い表現ね。僕もこれから使う事にする」

「ん。ん?」

「……? ああ質問の答えか。そうだよ」


 その答えに納得したような表情になるクイン。

 一方、二人の会話の意味がわからないのが、レイリ。


「ええっと……、どういう事ですか?」

「……」


 クインはどう答えるか迷う中、女性は口を開く。


「僕は別次元出身なんだ」

「!」

「信じられないかもしれないけど」


 そう付け加える女性。

 それにレイリが思い出したのは、イヌコとのある会話。


『サクヅキ=オウカはある時、突然強くなったの』

『突然?』

『何かしらの能力・術技・武器(チカラ)を手に入れたのもそうだけど』


 一拍置いて続ける。


『経験が段違いになっているの。まるで数日を数年、いえ数十年にしたかのように』


 そんな事を言っていた。


(そっか。だから先輩は強くなれたんだ……)


 それに色々納得出来たレイリ。

 だからこそ、こう続ける。


「いえ、信じます」

「そう?」

「そこに先輩も行ってたんですよね?」

「うん」


 頷いてから、女性は大切な思い出を語る様に続ける。


「そこで(サク)……いや、僕の親友は、僕を救済()してくれたんだ」


 その言葉にクインは疑問を投げかける。


「ん?」

「……と。何?」

「死んだはずなのに、どうして生きてる?」

「それは僕もよくわかっていないんだよね……」


 女性は話そうとしたが、何かを思い出したかのように、手をポンと叩く。


「あ、忘れていた」

「「?」」

「僕の名前はユウナ。宜しくね」


 遅ればせながら自己紹介をして、女性――ユウナはここに居る経緯を始めた。



 ▼▽▼



 ユウナはオウカに殺され、地獄にでも行くのかと思ったが、気づけば魔法陣の上に居て、周りを白衣を来た人達や、柄の悪そうな男達に囲まれていたとの事。


「白衣の人達は[実験は成功だ!]とか言っていたね」


 特殊な召喚魔法を使い、この体に何かしらの魂を呼び込もうとしていたらしい。


「周りを見て、会話を話を聞く限り、研究所みたいだった」


 透明な円筒状の容器が幾つもあって、その中に人が一杯居たそうだ。


「クインちゃん、それって……」

「ん」


 恐らくクローンか、ホムンクルスを作っていた所なのだろう、とレイリとクインは推測する。

 因みに、どちらも違法である。

 前者は論外、後者は許可を取らなければならない。

【コソコソ話】

(・▽・)<やっぱりあるんですね。特に後者。


(㈩*㈩)<前者はこっちにもあったよね?


(・▽・)<……まあ。でも使う人なんていませんでしたけど。


(㈩*㈩)<それは確かに。


(#ー#)<どういう事だ?


(・▽・)<ほら、クローンは作るのにそれ相応の施設とか、設備が必要でしょう?


(#ー#)<そうだろうな。


(・▽・)<そういう所には金目の物とかありますよね。


(#ー#)<だろうn……あ!


(・▽・)<そういう事です。使っても襲撃されてパーです。


(#ー#)<……本当に末期だな。


(・▽・)(㈩*㈩)<何を今更。



(#ー#)<あ、そうそうホムンクルスについては追々やる。


(#ー#)<取り敢えず今は許可があって、適切に運用すればOKとだけ。


(・▽・)<違法にやってそうな所ありそうですね。


(㈩*㈩)<でも素人が手を出せなそうだから、そこまで多くないんじゃない?


(#ー#)<まあな。

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