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前話投稿から八日がたちました。更新遅くてすみません!
車が停まり、少ししてから地面に叩きつけられたことで起きた。
肺が一瞬詰まり咳き込もうとしたが、口が開かず鼻から出たので顔が大変なことになった。
目を開けたが眩しかったのですぐに閉じた。
着きましたか、と質問をしようと思い、発音しようにも口が開かないようになっていて、「うう、うぅう」というくぐもった声しか出なかった。
この口が開かない原因を取り除こうと手を動かすと、動かず、代わりに縄目が押し付けられている感触がした。
「起きやがったか。親分!」
「おうおう、なんだ?」
「起きました。どうしやすか?」
「必要になるまでは転がしておけ。そろそろかけるぞ」
そんな私に気が付いた男が男に話しかけた。
親分と呼ばれた男はすまーとふぉん(ちょび髭が喚いていたやつ。二日前に教えてもらった)を取り出した。
操作をし、耳にあて、話だした。
男の声の隙間に、藤堂らしき声が聞こえた。
しかし、数分間話すとその話は男が一方的にきり終わった。
「思った通りだ。この仕事はやってよかったぜ」
「なんすか。身代金はどれくらい絞れそうですか?」
身代金?
確か盗賊が誘拐した人の家族に要求するものだったはず。
……誘拐されたってことか。
そんなことは置いておこう。
助けが来るのを待つだけ。
そうして黙って寝転がっていると、しばらくして男たちはご飯を食べ始めた。
意外にも料理が得意な男がいるらしく、匂いを嗅ぐと胃が急に反応しだした。
空腹に耐えきれず、要求することにした。
「ううぅうぅ!うぅぅ!」
「なんだ?急に騒ぎ始めやがって」
「まあ待て。腹が減ったんだな?」
なんだ。結構優しそうじゃない。