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6.お出かけしましょう

「ちがうなーこっちかなー…」


そんなことを呟きながら服を体に当て鏡を見る。

そう私明日デートです。


…もちろん同姓の子とですがなにか?


最近は女の子同士のお出かけもデートっていうから紛らわしいよね。

まあ異性とデートなんて私には関係無い話ですけど!!!

数年後には!!きっと!!優しい彼が!!隣に!!いるはずなので!!

女子高校生らしく都心にお友達とお出かけしに行きます。


*

可愛い女の子ときゃっきゃうふふして女子力高めるぜ!!スタパとかいっちゃうぜ!!なんて思ってた時期が私にもありました。


今日デートしよっていってた楓ちゃんとあやは緊急の用事がはいってしまいキャンセルされましたつらい。

楓ちゃんは幼稚園の弟くんの面倒を急にみないといけなくなってあやはおばあちゃんが倒れたらしい。

さっきLINEでただの捻挫だって、、ってきてたから大事には至らなかったみたいでよかったけど。


まあ誰も悪くないししかたないことだから全然いいんだけど問題が1つだけある。

何が問題かってあれですよね、はりきりすぎてそのメールが来る前に集合場所に到着しちゃってる私ですよね、はい。

2時間半前行動です…女の子とのデートに遅刻とかねぇわとか思ってはりきりすぎたわ…。


「…蓮?」


誰かに呼ばれてた気がして顔を上げる。

蓮、って私のことだよね…?いや、まてこの声は確実に男だ、しかもイケボ。

ええまって私男友達とかいないよ…?

名前で呼ぶのってお父さんくらいだし…てかこんなイケボじゃない…。

もしかして私の日々の妄想から生まれた幻聴…これは相当やばい…。


「無視すんなよ蓮」


「なんだ、先生か」


「なんだとはなんだ、無視された俺の気持にもなってみろっつーの」


そういって鞄から眼鏡をとりだした先生。

眼鏡をかける動作だけでも絵になるって一体何事。


あっまっていま眼鏡かけてなかったじゃん。

っていうか素の口調じゃんあの全プレイヤーがほんとに苦労してフラグをたてた敬語はずしイベ私クリアしちゃったじゃん。


先生の敬語はずしイベ、これはもう最難関のイベントといっても過言ではない。

先生を攻略しようと思うと前にいったとおりランダムイベかーらのランダムイベだ。

どんだけ焦らすねーんっていうね、ほんと。

その中でもひときわプレイヤーを翻弄したのはこのイベントだろう。


高校2年の春に先生はやってきて、猫かぶりをやぶるイベントがくる。

ここまでは結構よくある展開だと思うんだけど製作者は結構鬼畜だったわけで。


このイベント後に同時に3つサブイベが発生するのでそのイベントを順番どおり消費して

らさらにランダムイベが派生するからその中の当たりをクリアした後に敬語イベを行わないと成功しないのだ。

ぶっちゃけ、自分でもなに言ってんだこいつってなるし私も攻略ウィキの完全版をみてなにこれww嘘乙wwwとか思ってた。


「てか蓮なにしてんの?」


「…待ち合わせ的な」


「随分早い時間から遊ぶんだな」


「…私がはやく着すぎた的な」


「で、なにをそんな落ち込んだ顔してんの?」


「…みんな用事ができちゃった的な」


「…」


「え、ちょなんか反応してくださいよ私ほんとにくそ寂しいやつじゃないですか」


「……どんまい?」


「うっわ、先生のそんな同情に溢れた目始めてみた…」


檍せんせーは猫かぶりを止めたけど普通に面白くて優しい先生だ。

たまにイラッとするけどまあ許容範囲だし。

ノリもいいし教え方だって上手だしまあ嫌いにはなれませんよね!

むしろ仲良くなった感があるのは気のせいじゃないと思う。


「じゃあ、俺についてくる?」


閃いたみたいな顔をしてそう提案してくる檍せんせー。

こういう所が優しいんだよな…普通じゃあこれでって別れるところでしょ…。

実は先生お母さんから余分にお金貰ってたりしないかな…。


「どこいくんですか」


「着くまでの秘密」


「私まだいくっていってないんですけど」


「都心にでてきてそのまま帰るとか寂しいな」


「…先生に着いていかせてくださーい」


「あ、そうだ」


「なんですか」


「今日は遊びに行くわけだし俺のこと檍せんせって呼ぶのなしな」


そういってニヤッと笑った檍せんせー。

確実に私がその顔に弱いってわかってやってるわ…はい、しかいえないわ…。


「このクソ教師…」


「それ聞くの2回目」


こうして私の休日が始まったわけである。

お久しぶりです…短編とかガリガリしてたらいつの間にかこんな時間たってるし短編いっこうに終わりが見えないしほんとびっくりです()

またぐだぐだ更新予定なのでよければよんでやってください…!

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